おしよせる熱気や生きる姿をまっすぐにとらえた、岩根愛による待望の初写真集『KIPUKA』。
岩根はフィリピンのモンテンルパ刑務所、ロシアのニクーリンサーカスなど、世界の特殊なコミュニティでの取材に取り組む写真家。2006年以降、ハワイにおける日系文化に注視し、2013年より福島県三春町にも拠点を構え、移民を通じたハワイと福島の関連をテーマに制作を続けている。
本作は夏の3カ月間にわたって、ハワイにあるおよそ90の仏教寺院で開催される「ボンダンス」を写したものだ。赤く光る提灯に櫓、集まる色とりどりの浴衣など、過去異国であったこの土地で今もなお、先祖を敬い歴史を刻むように、人々が踊り続けている。
12年間ハワイへ通い続ける岩根の活動は、「フクシマオンド」との出会いに導かれ、原曲の地を求め福島にもわたっていった。変わるもの、変わらないものとともにふたつの土地をつなげる盆唄だ。
タイトル | 『KIPUKA』 |
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出版社 | |
価格 | 7,000円+tax |
出版年 | 2018年 |
仕様 | ハードカバー/303mm×225mm/168ページ |
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