EU離脱を決めたイギリスへの警鐘を鳴らす、
金玖美『EXIT』

国境やジェンダーを越えた人々と共生しながら撮影された写真群。

22 March 2019

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EXIT

金玖美の写真集『EXIT』が3月29日(金)にBOOTLEGより刊行される。

1997年にマガジンハウスへ入社し、『ポパイ』や『アンアン』などで専属フォトグラファーを務めた金。2004年、同社を退社後、渡英して写真を学んでいる。

金は幼少の頃から思いを馳せたイギリスで、2004年より15年間、市井の人々と情景を撮り続けた。国境やジェンダーを越えた人々と共生しながら撮影された写真には、現実とも空想ともとれる、未視感を憶える世界が広がっている。2016年の国民投票で、英国は図らずもEUからの離脱を選択した。いわば移民を減らし、多様性を制限しようとする国家の動きによって、英国の多文化、多民族への寛容さが失われることを憂慮して、本作の発表に踏み切った。

被写体との距離感には、親密さの度合いに関わらず俯瞰的な視点が含まれている。だからこそあえて時系列に沿わずに写真を並べ、そこに宿る物語を多義性のあるものへと開放している。

さらに本書の発売を記念し、3月29日(金)よりBOOTLEG GALLERYで同名写真展を開催。本作の撮影地であるイギリスは、この作品の発表の同日、BREXIT―EU離脱へと舵を切る。

タイトル

『EXIT』

出版社

BOOTLEG

価格

4,000円+tax

出版年

2019年

仕様

ハードカバー/220mm×286mm/96ページ

URL

https://www.bootleg.co.jp/

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