イメージと現実空間のぶつかり合い、
フェリシティ・ハモンド『PROPERTY』

ファウンド・イメージを使ったイメージの世界と現実とのかけ離れた関係を明らかにした作品集が刊行。

12 July 2019

Share

PROPERTY

イギリス人アーティスト、フェリシティ・ハモンドの初作品集『PROPERTY』がSPBH Editionsより刊行された。

21世紀に入ると建築を体験する方法に大きな変化が訪れた。高度に進化した技術がもたらす仮想世界というレンズを通せば、見取り図から建設後の環境を視覚化し、世界中の町や都市の未来図をデジタルで生成することが可能となった。

本書は、ファウンド・イメージを使ったコラージュを通じて一見完璧に見えるイメージの世界を掘り起こし、それがいかに現実とかけ離れたものであるかを明らかにする。不格好で薄汚れた乱雑な都市の姿は、夢のように華やかな現代生活のイメージとは相容れない存在だが、ハモンドは2つの世界を衝突させることによってこの違和感を一層強調した。

本書では、写真作品と写真を使った立体作品やインスタレーションのイメージを組み合わせ、イメージとオブジェをぶつけ合っている。このことについてハモンドは都市開発の現場でも同じことが起きていると説明している。

タイトル

『PROPERTY』

出版社

SPBH Editions

価格

6,500円+tax

出版年

2019年

仕様

ソフトカバー/210mm×290mm/64ページ

URL

https://ja.twelve-books.com/products/property-by-felicity-hammond

Share