アメリカ人フォトグラファー、エリック・ロートンの作品集『EVENT HORIZON』がNazraeli Pressから刊行された。
認知と現実の本質について考察する本書において、イメージは現実のひとつの見方から別の見方へと移動する入口の役割を持ち、事象の地平面はこの通り道のメタファーとして使われている。例えば木の動きを見れば風が吹いていることがわかるように、写真に写る形は何か別のもっと根源的な要素の存在を示す印になることができることから、写真もまたこのような通り道となることができる。
このように考えると、主題が何でどこに存在しているかよりも、その根源的で本質的な性質についてイメージから読み取ることができる情報の方がより重要になってくる。これは視覚的な倍音のようなものである。本書はこのような写真の力に対する答えを探求している。
タイトル | 『EVENT HORIZON』 |
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出版社 | |
価格 | 10,500円+tax |
出版年 | 2019年 |
仕様 | ハードカバー/326mm×309mm/48ページ |
URL | https://twelve-books.com/collections/all/products/event-horizon-by-eric-lawton |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。