操上和美がロバート・フランクとの旅の軌跡を1冊にまとめた、操上和美写真集『April』が、スイッチ・パブリッシングより刊行される。
写真史に大きな足跡を遺し、昨年9月9日にこの世を去った巨匠ロバート・フランク。操上がフランクと邂逅し、彼の姿をフィルムに収めたのは、1992年ニューヨークのアトリエが最初だった。二人はカナダのノヴァ・スコシアへと向かい同じ時を過ごし、その後、操上はフランクを自身の故郷北海道の富良野への旅を誘った。操上の父親の墓参り、それは1994年4月のことだった。翌1995年2月、横浜でロバート・フランクの大規模な展覧会が開かれ、その図録の年表には一行「1994年4月北海道」と記されてあった。北で過ごしたかけがえのない時間、フランクは操上に思いを捧げていた。
本書にはニューヨーク、ノヴァ・スコシア、そして富良野と3つの地を巡る旅の中で、操上がとらえたロバート・フランクの肖像が刻まれ、その写真からは蜜月を過ごした二人の対話が浮かび上がる。
また、4月20日(月)刊行の雑誌『SWITCH』では、ロバート・フランクを総力特集。写真集『私の手の詩』(1972年)『花は…』(1987年)を日本で制作した邑元舎・元村和彦との関係性を軸に、操上和美、荒木経惟、森山大道ら豪華写真家陣が本誌に集結。フランクの写真術を充実のコンテンツで振り返る追悼特集となる。
タイトル | 『April』 |
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出版社 | |
出版年 | 2020年 |
価格 | 3,200円+tax |
仕様 | A4変形/152ページ |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。