菅野恒平のZINE『Losers』が刊行された。
本作はニューヨークに移住し、すぐに始めた新聞配達のアルバイトの途中で撮影した、車に轢かれたハトやネズミの死骸や木にひっかかったゴミなどを写したシリーズで、2015年に一度まとめたものが改めて1冊のZINEにまとめられた。
なぜこのシリーズを撮ったのか、2015年当時は菅野自身にも認識できていなかったが、5年という時間と他の作品をまとめていく中で、動物の死骸や木にぶら下がったゴミと、新聞配達をしながら日々挨拶を交わし境遇に共感していたピザ配達のメキシコ人やチャイニーズフードを配達する中国人、高級ビルのドアマンや道路工事の人々、そして自分を、社会の周縁にあり、不可視化されたものとして重ねて見ていたことに気付いたという。
タイトル | 『Losers』 |
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出版社 | 私家版 |
出版年 | 2020年 |
価格 | 2,727円+tax |
仕様 | ソフトカバー/260mm×200mm |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。