現代美術界で重要な賞のひとつであるターナー賞を2000年に受賞し、ロンドンとドイツを拠点として活動するドイツ人写真家、ヴォルフガング・ティルマンスの作品集『Saturated Light』。
ティルマンスは30年近く制作し続けている代表作「Silver」を通じて、新たな抽象写真の世界を創造してきた。1990年代から制作が開始された本シリーズはフィルムを使用せず、光や感光乳剤を用いて印画紙を直接させて制作されており、写真というもののプロセスの限界や表現の可能性について考察し、強制的に拡張している。今回初めてアーティストブックとして出版された。
各作品のイメージに加えTate Britain(2003)、ベネツィアビエンナーレ(2009)などで行われた「Silver」単体のインスタレーションビューなど、展覧会という空間に置かれた本シリーズのイメージや、芸術理論家トム・ホラート(Tom Holert)のエッセイ、ティルマンスとフォトエンジニアのクラウス・ポールマイヤー(Klaus Pollmeier)との対話も収録。
タイトル | 『Saturated Light』 |
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出版社 | |
価格 | 8,250円 |
出版年 | 2021年 |
仕様 | ハードカバー/250mm×250mm/416ページ |
URL | https://www.twelve-books.com/products/saturated-light-by-wolfgang-tillmans |