ジル サンダーは、ルーシー&ルーク・メイヤーがアーティストや写真家とコラボレーションする継続的なシリーズ作品において、新たに続巻を刊行すること発表した。
本写真集は、二人が共に制作したプロジェクトを通じて親交を深めてきた写真家、クリス・ローズによって実現され、今年6月から世界中のジル サンダーブティックやオンラインストア、一部のセレクトショップにて発売される。
コレクション制作において主要なインスピレーションとなった、都市という文脈で2022年春夏コレクションを描写してほしいという依頼を受け、ローズは仲間たちと共にパリの街を歩き回り、偶然の出会いや瞬間を探した。今日ほど意味を持ち焦燥感をもって求められることはなかった、個人間のつながりの感覚、その雰囲気、環境をとらえるために。どの写真も繊細なバランスと親密さを帯び、ルーシー&ルーク・メイヤーの美意識の背後にある創作過程と意図について、独特な識見を与えるものだ。それらは現代的なドキュメンタリー写真と実験映画の表現を用いて語られる。これらのひと続きのイメージは、接触と交流、ボリューム、形、色彩、ファウンド・オブジェ、光、垣間見える建物や通り、昼と夜が交差する、ノンリニアで自然な振付が描き出す。
衣服や身体の一部、都市の細部を、演出を一切使わず本能的にとらえた、繊細で抽象的なクローズアップの数々。ほぼパリだと見分けのつかない街並み。それは、すべての都市の寓話として、特定の場所というよりもむしろ印象として、都市性、そして人々と共にいることや自由であることへの願いや欲求の象徴としてある。
タイトル | 『パリ』 |
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出版社 | ジル サンダー パブリッシング |
出版年 | 2022年6月17日(金) |
価格 | 20,900円 |
仕様 | ハードカバー/245mm×320mm×20mm/108ページ |