竹之内祐幸「距離と深さ」展が、10月10日(土)まで東麻布・PGIにて開催中。
都市の風景、花や草木などの自然、身の回りの何気ない日常、親しい友人などを被写体とし、暗黙裡に共有されているルールに隠された物事の奥に潜む本質を露わにしようとしてきた竹之内は、孤独との対峙や社会との距離の認識といった、見落とされがちな個人が身につけている身振りを作品において浮かび上がらせることで、多様性、同一性とは何かを問いかける。
本作は、友人からポートレイトを撮ってほしいと依頼されたことがきっかけとなっている。遠く離れた場所に行ってしまう恋人に送りたいからと撮影を頼まれた竹之内は、さまざまな場所で撮った風景から、小さな小石のようなほんの些細なものまでをひとつの世界に感じられるようなアルバムが作れたらと考え、本作を制作した。
また、本展は5月に開催予定だったが、COVID-19による緊急事態宣言を受けて秋に開催を延期。奇しくも私たちはコロナ下の生活で、他者との「距離」について考えざるを得ない経験をしている。コロナ下での生活で撮影した撮り下ろしの新作も交え、アーカイバルピグメントプリント約70点が展示される。
タイトル | 「距離と深さ」 |
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会期 | 2020年8月26日(水)〜10月10日(土) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00〜18:00 |
定休日 | 日曜、祝日 |
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