ホンマタカシが監督、撮影を手掛けたドキュメンタリー映画『建築と時間と妹島和世』が、10月3日(土)より渋谷・ユーロスペースにて公開される。
妹島和世は1995年に建築家・西沢立衛と「SANAA」を設立し、金沢21世紀美術館やルーブル美術館ランス別館などを手掛け、建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した建築家。本作は妹島が、大阪芸術大学アートサイエンス学科の新校舎の構想や設計から完成までの3年6カ月のプロセスを記録したドキュメンタリーとなっている。
「アートサイエンス」という新しいジャンルの名称が学科名として文部科学省から初めて正式に認可され、新たなクリエイターを育てる施設となる大阪芸術大学アートサイエンス学科の新校舎。アートとサイエンスとテクノロジーを柔軟に連携させ、これまでになかった研究と教育を行う場として注目されている。その校舎に妹島が込めた思いは、誰もが立ち寄れる見晴らしのよい丘に建つ「公園のような建物」。大学という学生たちの未来が生まれる場所を、妹島はどのように作り上げていくのか。
監督・撮影は、ル・コルビジエや丹下健三など、数々の建築物を撮影してきた写真家のホンマタカシ。1990 年代に妹島と出会い、以来、妹島建築を撮影してきたホンマが、今回妹島の作品を通して「もうひとつの作品」を作り上げた。一人の建築家がひとつの建築に向き合う姿を鮮明に描き出し、妹島和世の建築の魅力が照らし出される。
本作は国内外で鑑賞して欲しいという願いから、英語字幕が付く。またポスターデザインは、グラフィックデザイナーの長嶋りかこが担当した。
タイトル | 『建築と時間と妹島和世』 |
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公開 | 2020年10月3日(土) |
会場 | ユーロスペースほか全国順次公開 |
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