ヴァレリー・フィリップス『I had a dream you married a boy』が、私家版で刊行。
今年初めにアルヴィダ・バイストロムと私は、彼女の母国スウェーデンを車で旅して新作を撮影しようと話していた。新型コロナウイルスによってそれは実現出来ないものとなってしまったので、ロンドンを拠点とする私とストックホルム近郊に住むアルヴィダは、オンライン上でSkypeやFaceTimeを使った撮影を敢行した。ボーイフレンドが階下のキッチンで作ってくれたコーヒーを片手に、私はケンティッシュタウンの自宅のソファに座って彼女に指示を出し、彼女はダークなおとぎ話に出て来るような森に私を連れていってくれた。
ネットを介してスウェーデンの郊外のスーパーに行くのは楽しかった。アルヴィダはカートに食料品を詰め込みながら、その名前を英語で教えてくれた。私はロックダウン中の彼女の生活を共有した。私達はオンラインを介して一緒に彼女の犬のペドロを散歩し、朝食を作り、お風呂に入り、自然の中を駆け抜け、家中を踊り回った。その間中、私は自宅から一歩も出かけることは無かった。実際に長い時間一緒に過ごすことはほとんどないけれど、人間らしい方法かテクノロジーを介しているかに関わらず、私達はいつも全く同じやり方でコミュニケーションを取る。私はそんな二人の関係性がとても気に入っている。-ステートメント
タイトル | 『I had a dream you married a boy』 |
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出版社 | 私家版 |
出版年 | 2020年 |
価格 | 4,500円+tax |
仕様 | ソフトカバー/250mm×190mm/120ページ/750部限定 |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。