国際的な写真コンテスト「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」の第40回目となる2020年度受賞者が決定。一般部門の「ライカ・オスカー・バルナックアワード」の受賞者はイタリアの写真家、ルカ・ロカテッリ(受賞作品「Future Studies」)、30歳以下の新進写真家を対象とした「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード(新人賞)」は、ポルトガルの写真家、ゴンサロ・フォンセカ(受賞作品「New Lisbon」)が受賞した。
LOBAを受賞したルカ・ロカテッリの受賞作品「Future Studies」は長期にわたるプロジェクトで、地球上で人類が生き残るための新たな方法を探ることを目指している。彼は20枚のカラー写真からなるこの連作によって、経済成長を永久に続けなくてはならないという私たちの概念に疑問を投げかけ、人類と自然やテクノロジーの関係に関する激しい議論を喚起するという成果を挙げている。また新人賞を受賞したゴンサロ・フォンセカの受賞作品「New Lisbon」は、リスボンの住宅事情に影響を与えつつある現在の劇的な状況を描写している。リスボンは不動産価格が爆発的に高騰した結果、多数の居住者が家を失っている。同氏は19枚の物語を通じて、都市の居住地域を再開発して高級化の促進がもたらす結末を訴えかけている。
さらに本アワードの40周年を記念して、10月23日(金)よりライツパーク内のエルンスト・ライツ・ミュージアムで、本アワードの40年にわたる歴史を振り返る回顧展「ライカ・オスカー・バルナックアワードの40年(The 40 Years of Leica Oskar Barnack Award)」が開催中。本展では350点以上の作品を展示し、写真家やその物語だけではなく、40年にわたる写真撮影の歴史にも焦点をあてる。
タイトル | 「ライカ・オスカー・バルナックアワードの40年」 |
---|---|
会期 | 2020年10月23日(金)〜2021年3月28日(日) |
会場 | エルンスト・ライツ・ミュージアム(ドイツ) |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。