「トヨダヒトシ映像日記/スライドショー 春の三夜連続上映会」が、コミュニケーションギャラリーふげん社で3月20日(土)、27日(土)、28日(日)に開催される。
トヨダはプリントでもなく、写真集でもない、35mmフィルムのスライドショー上映という形でのみ活動を続ける写真家。1993年からニューヨークを拠点に、映写機を自ら操作して上映するライヴ・スライドショーという形式で長・短編の映像作品を発表し始め、2012年に日本に拠点を移している。
「(自分が)旅をやめたことで、身の回りのことが旅をしているのに気づいた」というトヨダは、身の回りの風景や淡々と過ぎてゆく刹那をとらえたイメージ一枚一枚を紡いで、スクリーンに映し出す。暗闇に現れては消えてゆくイメージ群は、一人の視覚という窓から覗いた景色が、鑑賞者の記憶と交感し、やがて世界の真理へと繋がるような、不思議な感覚を抱かせる。
第一夜は、東京では15年以上ぶりとなる「11211」を上映。三台のプロジェクターと二面のスクリーンで映し出す映像日記第二作。第二夜「白い月」は、ある年のニューヨークでの春から冬へ向かう日々を綴った映像日記第六作、第三夜「黒い月」は、また違う年の、春から冬へ向かう日本での日々を綴った映像日記第七作。仏教で使われる暦から名付けられたこの二作品は、遠く離れていながらも共振しあう。
連続上映の初日は春分の日。至るところに生命の息吹が感じられ、あの世とこの世が近づく彼岸に、トヨダの映像日記に立ち現れる生と死の明滅に心を研ぎ澄ませてみては。
タイトル | 「トヨダヒトシ映像日記/スライドショー 春の三夜連続上映会」 |
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日程 | 2021年3月20日(土)、27日(土)、28日(日) |
会場 | コミュニケーションギャラリーふげん社 3F ギャラリー |
時間 | 19:00~(18:45開場) |
料金 | 【ウェルカムドリンク付き】2,000円(要申込、各回定員25名)【三夜通し券】5,500円 |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。