IMA ONLINEが紹介した中から、海外都市を舞台とした写真集6冊をピックアップ。2020年から世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスは未だ収束せず、遠方への移動を妨げている。外出できないおうち時間に写真で世界にトリップしてほしい。
シュールで風刺的なスペインのバカンス、チェマ・サルバンス写真集『PERFECT DAY』
駐車場で日光浴をする人々、密接する建物のはざまに作られたプール、ビーチを見下ろすようにそびえるクレーン車や冷却塔など、ポスト・インダストリアルな殺伐とした都市の中の思いもよらない場所で夏のひと時を満喫するスペイン人をとらえた一作。
モロッコという国を体感させる、ヤスミナ・ベナブデラマニ初作品集『LA BÊTE A MODERN TALE』
フランス人ヴィジュアルアーティスト、ヤスミナ・ベナブデラマニの作品集『LA BÊTE A MODERN TALE』。2020年1月から4月の間にパリのギャラリー「Le Bal」で開催された展覧会「À bras le corps」に伴って刊行された。
スウェーデン・ボラスの街をとらえたゲリー・ヨハンソン写真集『Borås』
2015年にこの世を去ったストックホルム出身の写真家、ラース・ツンビョルクが暮らしていたボラスの街に、ゲリー・ヨハンソンが1997年と2019年に訪れて撮影した作品で構成。
家族の旅とヨーロッパ移民の歴史をたどるビジュアルドキュメント、ダミアン・ハイニシュ初作品集『45』
ダミアン・ハイニシュの初作品集『45』は、ウクライナを出発しドイツを経由してノルウェー・オスロに到着する列車の車窓から見た、時系列に沿った風景のビジュアルドキュメント。
猛スピードで未来へ邁進する中国都市のイメージ群、モルテン・ランゲの作品集『Ghost Witness』
本作でランゲは未来に向かって邁進する中国という国と、スモッグの中に漂う亡霊のように後ろからひっそりとついてくるその過去ついて表現。
真のシリコンバレーの生活・姿、ラマク・ファゼル『SILICON VALLEY NO_CODE LIFE』
トッズが写真家のラマク・ファゼルと、実際の地名としては存在しない場所「シリコンバレー」の実像を探るプロジェクト。一般的に抱かれているイメージとは異なる真のシリコンバレーの生活・姿をファゼルはフィルムに焼き付けた。
