アメリカ人アーティスト、故ルイス・ボルツの描いたビジョンとその思い出に敬意を表して設立された「Lewis Baltz Research Fund」が最初に研究費用を助成した、イタリア人のアーティストのアレッサンドロ・ライタとキアラリーチェ・リッチによる本書『LIVE IN THE HOUSE AND IT WILL NOT FALL DOWN』は、2004年に亡くなったヴェネツィアのアーティスト、Bruno Rizziが40年以上かけて集めたイメージのコレクションがベースとなっている作品。
Bruno Rizziが使っていたヴェネツィアのスタジオで何日も過ごした作者は、長い歳月をかけて積み重ねられていった紙片、ポストカード、写真などからなる幾つもの山の成り立ちを支えている繊細で地質学的なルールに介入。元々縛り付けられていた場所から解き放たれ、一冊の本として新しい順番に従って並べられたイメージには、海上に浮遊するこの都市の優しい流れとともに歩んできたアーティストの人生の軌跡を読み取ることができる。
アレッサンドロ・ライタとキアラリーチェ・リッチは、ヴェネツィア建築大学でヴィジュアルアーツを学び、2010年から2015年にかけてルイス・ボルツとエイドリアン・パーチのもとでティーチング・アシスタントを務めた。彼らの作品の主なテーマは、風景、記憶、表現などで、ルイス・ボルツは彼らのプロジェクト「Live in the house and it will not fall down」に編集として参加している。
タイトル | 『LIVE IN THE HOUSE AND IT WILL NOT FALL DOWN』 |
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出版社 | |
価格 | 5,000円+tax |
発行年 | 2016年 |
仕様 | ソフトカバー/200mm×250mm/136ページ |
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