蓮井元彦写真展「家家|HOUSES」が、10月17日(日)まで京都・haku kyotoで開催中。
2020年からの新型コロナウィルス感染症の流行により、人々は移動が制限され、必要最低限の外出やテレワークなどで、家から出ることも少なくなった。撮影でさまざまな土地を飛び回っていた蓮井も家の近所で過ごす時間が増えた。それから、いままでは近すぎて見落としていた身近なものに対する興味が増し「家」もその対象のひとつだった、と蓮井は話す。
蓮井は「いつも歩いている道で自然に視界に入る場所から記録する」というルールを設け、普段は何気なく通り過ぎていた近所の家を観察し記録した。記録という特性上、感情を写し込まないように、フィルムに比べ、冷淡で見たままに写る中判デジタルカメラを使用し、肉眼のパースペクティブに近い80mmレンズで撮影している。しかし、そこには「記録」としての写真ではなく、その家に住む人々のポートレートともいえる写真が現れている。壁や屋根、門構え、庭の植物、装飾品、置物などから、それぞれの個性や情念が見て取れる。自分の家ではなく、他人の家だからこそ感じる独特なセンスや違和感もあるだろう。それぞれの家の中を見るよりも、その外面や表層にこそ、住んでいる人の内面がはっきりと表れているのかもしれない。-展覧会キュレーター・渡邊賢太郎
タイトル | 「家家|HOUSES」 |
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会期 | 2021年9月17日(金)~10月17日(日) |
会場 | haku kyoto(京都府) |
時間 | 11:00〜19:00 |
休廊日 | 火水曜 |
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