連続企画「都築響一の眼」vol. 5 柊一華写真展「禁猟区」が、6月18日(土)まで馬喰町・Kiyoyuki Kuwabara Accounting Galleryにて開催中。
写真家・編集者の都築響一が独自の切り口で最先端の写真家を紹介していく連続企画「都築響一の眼」。シリーズ第5回は、写真家でありSMの舞台や緊縛師としても活躍する柊一華による写真展だ。
一華さんと会うたびに、東京の夜の匂いってこういうのかと思う。ホステス、風俗カメラマン、ギャラリーバー勤務、ミストレス、緊縛師、SMクラブオーナーまで、いろんな顔をして東京の夜の海を泳ぎながら、たくさんの出会いをカメラですくいとってきた。本格的に写真制作を始めたのは2013年から。でも昆虫採集家の父に、小さいころに一眼レフを持たされたのが写真と付き合う始まりだったという。「夜咲くネオンは嘘の花」と唱ったのは藤圭子だったけれ ど、お父さんは花に寄り添う蝶々を撮っていたのに、娘は夜咲くネオンの花園に舞う蝶々を撮るようになったのだった。一華さんの蝶々たちが好きなのは、男にはけっして見せてくれない、ふっと息を抜いた隙だったり、熱唱のあいまのわずかな息継ぎだったり、そういう瞬間を見せてくれるからだ。完璧な化粧の奥にほろりと透けて見える素顔のいとしさ。一華さんはカメラという小さな機械を使って、蝶々たちと情を交わしているのだろう。ー都築響一(プレスリリースより)
タイトル | 「禁猟区」 |
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会期 | 2022年6月1日(水)~6月18日(土) |
会場 | |
時間 | 15:00〜21:00(最終日は18:00まで) |
休廊日 | 日~火曜 |
入場料 | 500円 |
URL |