「IMA next」テーマ“SELF-PORTRAIT”、グランプリ受賞者が決定

誰もが応募できるオンラインの写真コンテスト「IMA next」第37弾のテーマ「SELF-PORTRAIT」のグランプリ受賞者が発表された。

IMAプロジェクトが主宰する「IMA next」は、2019年に発足した誰もが応募できるグローバルなオンライン写真コンテスト。毎月国内外の多彩なゲストを審査員に迎え、月ごとにひとつのテーマを掲げ、応募の中から優れた作品を選出し、プラットフォームとして新たな才能の発掘を目的としている。

第37弾「SELF-PORTRAIT」のグランプリは、彩乃「このまま戻ると、編集内容は破棄されます。」。審査員を務めた長島有里枝は、選評として下記のように述べている。

“ずっとセルフポートレイトを撮っている人。少々の言葉と共に、淡々とSNSにアップしているが実は痛烈な社会批判になっている、とわたしには見える。切実さもあり、ステイトメントも良かった。一枚一枚の写真も魅力的で、群を抜いている。パソコンやSNSの機能の特徴をうまく使った画像もあり、今後も撮り続けていくのだろうという未来への期待も持てる。”

なお、ショートリストにはチョウ トウヨウ、Ricardo TOKUGAWA、上瀧由布子、高岡海志、井上二胡の5名の作品が選ばれた。公式サイトにはショートリストの選評と受賞作品がそれぞれ掲載されている。

私は心がざらついた時に自撮りをしてSNSにアップして、少しのいいね！に救われています。私をSNSにおくことは、静かな部屋で、時間や私や不安を持て余した何も知らない女の子のイメージで居られて、そしてずっと、インターネットの中だけでも、そうゆうイメージであり続けるために写真を撮っています。でも本当は、忙しい生活の中である程度しっかり者になって、ちゃんと社会を知っていちいち傷付いたりもするようになり、でもそれが時には写真を撮る原動力にもなっています。狭い私の部屋で撮った、私達のそんな自撮りが、インターネットで一瞬でも、つつましくたくましくあれば良いな、と思っています。