現在、年に一度恵比寿の地で開催される、展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的に行なってきた映像とアートの国際フェスティヴァル恵比寿映像祭2023が2月19日(日)まで行われている。「映像とは何か?」を問い直してきた本フェスティヴァルが、今年のテーマに掲げたのは「テクノロジー?」。多種多様な映像表現の実践を検証し、アートと技術との対話の可能性を考察する。
メイン会場である東京都写真美術館の3階展示室では、新たな試みとして、日本を拠点に活動する作家に新規の作品制作を委嘱する「コミッション・プロジェクト」が展開されている。今年は、荒木悠、葉山嶺、金仁淑(キム・インスク)、大木裕之の4名の新作が発表され、3階展示室の作品のみ3月26日(日)まで見ることができる。細倉真弓、ルー・ヤンらが参加する2階展示室では、体や機械、人工の視点からアートと技術の関係を、フィオナ・タン、山沢栄子らの作品が展示されている地下1階展示室では、都市や自然を表現するアーティストの作品や、その表現に必要だった技術を考察する。そのほかにも、連日映画、ドキュメンタリー、アニメーションなどが上映され、教育普及を目的としたワークショップや公式YouTubeチャンネルでインタビュー動画なども配信されているので、そちらのプログラムもぜひチェックしてほしい。
「YEBIZO MEETS 地域連携プログラム」という、恵比寿の文化施設やギャラリーとも連携したプログラムも実施されており、日仏会館ギャラリーでは、ECAL/ローザンヌ美術大学の写真修士課程の学生らによる「オートメイテッド・フォトグラフィ」展、MEMでは「金村修展 Can I Help Me?」などが開催されている。
東京都写真美術館、YEBIZO MEETS 地域連携プログラム各会場の3ヶ所からシールを集めるとオリジナルトートバッグがもらえる「『Technology?』をめぐるシールラリー」も行われているので、街歩きも楽しみながら映像とテクノロジーの関係性について思いを巡らせてみては?
タイトル | 「恵比寿映像祭 2023 テクノロジー?」 |
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会期 | 2023年2月3日(金)〜2月19日(日)*コミッション・プロジェクト展示(3F展示室)のみ3月26日(日)まで |
会場 | 東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか |
時間 | 10:00~20:00(木金曜は20:00まで/入館は閉館の30分前まで/最終日は18:00まで)*2月21日~3月26日(コミッション・プロジェクト展示)は10:00~18:00 |
入場料 | 入場無料 |
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