写真家、白石晋一朗による初個展「Portrait of an Island/ある島の肖像」が、4月29日(土)〜5月6日(土)にかけて、MIDORI.so GALLERYで開催される。
2019年の渡独以降、白石は自身の自然観の源流をたどり、無意識のうちに作られた風景への触感をあきらかにしようとしてきた。現在も拠点を置くベルリンや旅先で訪れた土地で、匿名性や共通性を持つイメージを収集し、人工物も自然物も同じように自然を形成するモノという考えのもと、さまざまな写真的技法を通して風景写真にアプローチしている。
本展は、白石による2冊目の写真集『Portrait of an Island/ある島の肖像』の出版に合わせて開催される。『Portrait of an Island/ある島の肖像』は、作家が影響を受けてきたフランスの地理学者、オギュスタン・ベルクの風景論の解釈を、2021年2月に1ヶ月間滞在した「ある島」で撮影した写真に引用し、風景という被写体そのものが主体性のある「肖像」になりうる風景写真の可能性を探究した1冊。歪んだタクシーの窓を通してとらえられた景色は、どこでもないどこかだと感じさせる匿名性を漂わせ、風景自体が客体ではなく主体でもあるということを再認識させる。展示期間中は会場にて写真集の販売も行われる予定。
タイトル | 「Portrait of an Island/ある島の肖像」 |
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会期 | 2023年4月29日(土)〜5月6日(土) |
時間 | 12:00〜20:00 |
休廊日 | 5月1日(月) |
会場 | MIDORI.so GALLERY(東京都) |
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