岐阜・田口美術にて小山ひとき個展「星渡りたち」が開催される。小山はカメラを使わず、暗室で印画紙に物をおいて感光させる技法で作品を制作する。本展では新作の銀塩写真 23点を展示。小山は2022年から独学で暗室での制作を開始。2023年には海外の現代アートプラットフォームであるCONTEMPORARY ART COLLECTORSの「Artists Programme 2024」に選出されている。会期中の土日には、小山が在廊する。
ステイトメント
「無意識のうちに日本人は“日本の伝統的空間美意識”を受け継ぎ、独自の見え方で世界を見ているように思う。日本の大和絵、漫画、アニメーションに代表される“面とレイヤーの空間認識”は生活に溶け込み浸透しているのではないか。そして暗室の中でもそれは自然と折り重なり、再現不可能な人間の記憶をマテリアルとして像を描き出していく。東洋哲学が下地にある日本では、自然が擬人化されすべてのものに命が宿る”八百万の神々”という考え方がある。石や星や植物や、それらと同じに生きている私たちのことを思うとき、その唯一の存在を捉えたいという願望が湧いてくる。暗室で透明なマテリアルを何度も重ねることで、その光が現れるように感じている。
写真は私にとって単なる視覚的な表現ではなく、存在の本質への哲学的な探求です」
小山ひとき
タイトル | 小山ひとき個展「星渡りたち」 |
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会期 | 2024年4月6日(土)~4月14日(日) |
会場 | 田口美術(岐阜県岐阜市本荘中ノ町10-43-1) |
時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 無休 |
料金 | 無料 |
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