4月26日より写真家・山田耕熙の大規模個展が代官山ヒルサイドフォーラムにて開催される。インド・ランタンボール国立公園に広がる豊かな生態系を舞台に、野生の虎の生息地保全と地球環境の未来を考える展示となる。
本展は山田耕熙の初となる大規模個展であり、長年取り組んできた自然と人間の共存をテーマにしたシリーズの集大成となるもの。展覧会の中心に据えられるのは、インド・ランタンボール国立公園で撮影された「野生の虎」の存在だ。現地の人々が「Nahar(ナハール)」と呼び食物連鎖の頂点に立つベンガルタイガーは、この地域において生態系の均衡を保つ象徴的な存在であり、同時に観光資源として地域住民の生活とも密接に関わっている。一方で、虎をめぐる問題は生態系の保全だけにとどまらず、増加する人口や観光地化による自然環境の変化、さらには保護区の維持に伴う課題など、現代社会が直面する複雑な環境問題をも同時に浮き彫りにする。
山田がランタンボールで撮影した写真や映像作品を通じ、虎を取り巻く環境とそこから見える様々な社会問題に焦点を当てながらも、虎とその棲む世界の純粋な美しさ、儚さ、そして力強さを感じることができる展示となる。会期中にはトークイベントやギャラリーツアーも実施される予定だ。
タイトル | 山田耕熙「Nahar ー Ranthambhore」 |
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場所 | 代官山ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF棟1F)
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会期 | 4月26日(土)~5月17日(土)
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時間 | 10:00~20:00 |
休館日 | 無し |
料金 | 無料 |