東京・恵比寿のMEMにて4月5日より深瀬昌久の写真展「風狂と風雅 -《私景》をめぐって-」が開催される。
「私景」は、深瀬がカメラを片手に自分自身を入れて様々な場所で撮影したシリーズで、晩年の代表作。1990年、銀座ニコンサロンで開催された「私景—旅の便り」で初めて展示された。深瀬は当初パリやロンドン、ブリュッセル、アントワープなどを旅したときの風景を撮影、その後東京の路上を歩き回って撮影するようになる。
1992年、銀座ニコンサロンで「私景」「ブクブク」「ベロベロ」「ヒビ」から450枚あまりのプリントを展示した「私景’92」を開催。この会期の直後、深瀬は事故により長年の入院生活を余儀なくされる。
「私景’92」ではコニカビッグミニを使い、ノーファインダーで自分の顔や手、足をフレームにいれて撮影。その後、銀塩プリントの上から水彩絵の具で着彩、とくには言葉を添え作品作りを行った。
プリントの上を縦横無尽に走り回る様々な色のストロークは、現実の風景に自身の内部から放射する衝動を重ね、描いているようにも見える。「見る-見られる」「撮影者-被写体」の関係が錯綜する。さらに、着彩するときの身振りが加わることで、幾重にも重なった深瀬の眼差しと身体が見るものを揺さぶる。本展では特にこれらの着彩された写真群が披露される。
タイトル | 深瀬昌久展|風狂と風雅 -《私景》をめぐって- |
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場所 | MEM (東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F) |
会期 | 4月5日(土)~27日(日) |
時間 | 13:00~19:00 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合開廊、翌平日休廊) |
料金 | 無料 |
URL |