東京・初台の東京オペラシティで「LOVEファッションー私を着がえるとき」展が開催中だ。着る人の様々な情熱や願望=LOVEを軸にファッションをキュレーションした展覧会だ。
本展は、京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する18世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、人間の根源的な欲望を照射するアート作品とともに、ファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考える。
「自然にかえりたい」「きれいになりたい」「ありのままでいたい」「自由になりたい」「我を忘れたい」の5チャプターで展示を構成。18世紀の宮廷服、コム デ ギャルソンのこぶドレスやオーランドーコレクション、デムナ・ヴァザリアのバレンシアガ、アレクサンダー・マックイーンなどなどアイコニックなコレクションと共に、横山奈美、松川朋奈らのアート作品が象徴的に並ぶ。また、欲望を感じさせる文学作品のテキストも引用され、ファッションに対するLOVEをこれでもかと押し出してくる。
中でもIMA読者必見なのが、チャプター3「ありのままでいたい」だ。プラダやヘルムート・ラングといった究極のミニマル服=下着ルックと共にヴォルフガング・ティルマンスの写真が並ぶ。身近な友人との日常を切り取ったティルマンスのシリーズは、削ぎ落とされたヘルムート・ラングの静寂のコレクションとどこか合う。
ファッションとアートが呼応する展覧会。服だけではない「ファッション」というメディアを考える機会だろう。
タイトル | LOVEファッションー私を着がえるとき |
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場所 | 東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F) |
会期 | 4月16日(水)~6月22日(日) |
時間 | 11:00~19:00(入場は18:30まで) |
休み | 月曜日 |
料金 | 一般1600(1400)円、大・高生1000([800)円、中学生以下無料 |
URL | https://www.operacity.jp/ag/exh285/ |