10 May 2025

ティルマンスとヘルムート・ラングが呼応するLOVEファッション展

10 May 2025

AREA

東京

Share

IMG_3440

「LOVEファッションー私を着がえるとき」展、ヴォルフガング・ティルマンスのコーナー。

東京・初台の東京オペラシティで「LOVEファッションー私を着がえるとき」展が開催中だ。着る人の様々な情熱や願望=LOVEを軸にファッションをキュレーションした展覧会だ。

本展は、京都服飾文化研究財団(KCI)が所蔵する18世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、人間の根源的な欲望を照射するアート作品とともに、ファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考える。

「自然にかえりたい」「きれいになりたい」「ありのままでいたい」「自由になりたい」「我を忘れたい」の5チャプターで展示を構成。18世紀の宮廷服、コム デ ギャルソンのこぶドレスやオーランドーコレクション、デムナ・ヴァザリアのバレンシアガ、アレクサンダー・マックイーンなどなどアイコニックなコレクションと共に、横山奈美、松川朋奈らのアート作品が象徴的に並ぶ。また、欲望を感じさせる文学作品のテキストも引用され、ファッションに対するLOVEをこれでもかと押し出してくる。

中でもIMA読者必見なのが、チャプター3「ありのままでいたい」だ。プラダやヘルムート・ラングといった究極のミニマル服=下着ルックと共にヴォルフガング・ティルマンスの写真が並ぶ。身近な友人との日常を切り取ったティルマンスのシリーズは、削ぎ落とされたヘルムート・ラングの静寂のコレクションとどこか合う。

ファッションとアートが呼応する展覧会。服だけではない「ファッション」というメディアを考える機会だろう。

ヴォルフガング・ティルマンスの写真が並ぶチャプター3「ありのままでいたい」。撮影:髙橋健治

ヘルムート・ラングのコレクションは空間中央に設けられた壁にディスプレイ。撮影:髙橋健治

「LOVEファッションー私を着がえるとき」展示風景。撮影:髙橋健治

「LOVEファッションー私を着がえるとき」展示風景。撮影:髙橋健治

「LOVEファッションー私を着がえるとき」展示風景。撮影:髙橋健治

「LOVEファッションー私を着がえるとき」展示風景。撮影:髙橋健治

「LOVEファッションー私を着がえるとき」展示風景。撮影:髙橋健治

「LOVEファッションー私を着がえるとき」展示風景。撮影:髙橋健治

タイトル

LOVEファッションー私を着がえるとき

場所

東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F)

会期

4月16日(水)~6月22日(日) 

時間

11:00~19:00(入場は18:30まで)

休み

月曜日

料金

一般1600(1400)円、大・高生1000([800)円、中学生以下無料
※()内各種割引料金。障害者手帳等をお持ちの方および付添1名無料

URL

https://www.operacity.jp/ag/exh285/

Share

Share

SNS