ギャラリー内の壁いっぱいに貼られめぐらされたイメージの数々に圧倒され、眩暈が…。壁紙のようなイメージの上には、さらに額装された作品が載っているという、これでもかの展示です。この過剰さ。78歳の巨匠がこの数年に撮影したと思うと、そのエネルギーには脱帽するしかなく、ものすごい熱量に押しつぶされそうです。デジタルが普及してからというもの、世界に氾濫するイメージは爆発的に増大しましたが、そのずっと前から、写真家はひたすら街を彷徨し、世界を複写し続けてきたのです。
ちなみに、大きく引き伸ばされた写真には、お約束の森山さんのセルフポートレイトが映り込んでいるそうです。
900部限定の同名の新刊写真集が、これまたすさまじい。400ページ以上もの厚さでクロス装丁、箔押し、シルクスクリーンと豪華なことこの上なし。しかも、ポップでグラフィカルな表紙は、森山さんの写真集にはかなりレアですから、世界中のDAIDOファンの間で話題になりそうです。
そうそう、言い忘れましたが、展覧会、写真集のタイトルは『Pretty Woman』です。どんな意味が込められているのかは、それぞれの目で確かめてみてください。
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会期 | 2017年6月23日(金)~9月17日(日) |
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