Vague Kobeで12月5日より、スウェーデン拠点のガラス作家・山野アンダーソン陽子と写真家・三部正博による展覧会「Longing for Grey」が開催される。二人はこれまで「Glass Tableware in Still Life」をはじめ、素材と視覚のあいだを行き来するプロジェクトを共に手がけ、ガラス・絵画・写真といった異なる領域を横断しながら、新しい風景を生み出してきた。
本展は山野と三部それぞれの表現に焦点を当て、光・味・香り・記憶が交差する空間が構想される。タイトルにある“grey”は、白と黒のあいだに漂う曖昧な時間、誰かを待つときに生まれるほのかな期待や希望、その風景を包む一瞬の光やガラスの中に沈む濃淡を映し出す。山野による約250点の新作グラス――カップやジャグなどのテーブルウェアは、光を受けてゆるやかに表情を変えていき、三部の写真は光と影のあいだに揺らめく気配をとらえ、透明と不透明、現実と記憶のあいだを静かに往還する。
展覧会に合わせ、Stockholms Bränneriと開発されたほうじ茶・山椒・エルダーフラワーで蒸留したVagueオリジナルのクラフトジンが提供・販売される。ラベルデザインには山野のスケッチが起用され、展示に香りと味覚が加わることで、視覚を越え、五感を通してひとつの体験へと広がるという。異なる材料を調和させて新しい余韻を生み出すように、ガラスと写真、ジンと空間が響き合いながらVague Kobeに淡くにじむグレーの風景に浸ってみてほしい。
| タイトル | 山野アンダーソン陽子&三部正博 展覧会「Longing for Grey」 |
|---|---|
| 場所 | Vague Kobe(兵庫県神戸市中央区海岸通9—2チャータードビル4F) |
| 会期 | 12月5日(金)〜2026年1月19日(月) |
| 時間 | 金曜日から月曜日 12:00〜18:00 |
| 休み | 火曜日から木曜日 |
| イベント | 12月27日(土) TALK EVENT 01|13:00〜14:30 ⼭野アンダーソン陽⼦(ガラス作家) — 江⼝宏志(蒸留家 / mitosaya薬草園蒸留所 代表) TALK EVENT 02|15:00〜16:30 三部正博(写真家) — 鈴⽊理策(写真家) ※トークイベント詳細は11月下旬発表予定。最新情報はVague KobeのInstagramを確認ください。 |
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