東京・小伝馬町のMONO GRAPHY Camera & Artにて、小島康敬による写真展「中今|ベルリン」が4月9日から開催される。本展は同名写真集の刊行を記念したもので、ベルリンを舞台に撮影されたモノクロ作品が展示される。
小島はニューヨーク、東京に続き、都市を主題としたシリーズの第三作としてベルリンに取り組んできた。2015年から約10年にわたり同地に滞在しながら撮影された本作は、都市のスケールや構造に向き合う中で浮かび上がる、静かで持続的な時間の感覚を捉えている。
作品の核となるのは、ベルリン特有の建築構造によって生まれる「Hof(中庭)」。建物の奥に重層的に現れるこの空間は、内と外の境界を曖昧にし、日常の延長にありながらもどこか切り離された場所として存在する。そこでは過去と未来の輪郭が希薄になり、「今」という時間だけが浮かび上がる。
タイトルに掲げられた「中今」は、日本の古神道に由来する時間概念であり、過去と未来が同時に存在する「永遠なる今」を指す。小島はこの思想を手がかりに、写真が捉える時間のあり方を問い直す。直線的に流れるものとしてではなく、循環し重なり合うものとしての時間。その中で写真は、何を記録し得るのかという根源的な問いが提示される。
| タイトル | 中今|ベルリン |
|---|---|
| 場所 | MONO GRAPHY Camera & Art(東京都中央区日本橋小伝馬町17-5 7ビル2F) |
| 会期 | 4月9日(木)~26日(日) |
| 時間 | 12:00~19:00(日曜日17:00まで) |
| 休み | 月~水曜日 |
| 料金 | 無料 |
| URL | https://www.mono-graphy.shop |
