報道写真家としてマグナム・フォトに所属していた、フランスを代表する写真家のレイモン・ドゥパルドンのドキュメンタリー『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』が9月よりロードショー。2012年のカンヌ映画祭で公開、東京国際映画祭でも上映され、長らく公開が待たれていた作品がいよいよ全国公開となる。
戦場を切り取る報道写真家としてだけでなく、映画のスチルカメラマンとして名だたるスターを取材してきたほか、大統領選挙や裁判所・精神病院・警察といった国家機関の内部に迫るルポ、さらに市民の目線から描く映像作品を制作。映画祭などでも高い評価を得てきた。
本作の共同監督を務めたのは、妻でありドゥパルドンの映像作品の製作・録音を担当してきたクローディーヌ・ヌーガレ。「倉庫に眠る膨大なアウトテイクをつないで、一本の映画にしたい」というドゥパルドンの夢を叶えるべく奔走。ドゥパルドンの人生のハイライト集であると同時に、「旅」を通じて、自分自身と愛すべきものを発見するという、普遍的な「人生の旅」を描いた作品として完成させた。観れば、きっと新たな旅に出たくなること間違いなしのドキュメンタリーだ。
本作は、9月に開催されるシャネル・ネクサス・ホールでのドゥパルドンの日本初個展の開催に併せて公開されるもの。2017年秋は、まだ日本国内ではあまり知られていないドゥパルドンの魅力を堪能できる「ドゥパルドン・イヤー」となりそうだ。
タイトル | 「旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」 |
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日程 | 2017年9月9日(土)~ |
会場 | シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 |
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