飯沼珠実は1983年、東京都生まれ。6年にわたるドイツ・ライプツィヒ、フランス・パリ滞在を経て、2013年より東京芸術大学大学院博士後期課程に在籍。2014年よりシテインターナショナルデザール・パリにて、都市建築と書籍の相関をテーマに研究制作活動に取り組み、2016年1月には上野の森の建築、国立西洋美術館(ル・コルビュジエ)や東京都美術館(前川國男)、そしてその周辺の情景などを写した初写真集『建築の建築』を発表し、ますます活動の場を広げている。
飯沼にとって「建築」は“単なる”建造物にすぎず、生活のさまざまな側面に関係づけされることにより、生命すら感じさせる有機体に変化していきた。
本展では、今年リニューアルオープンした前川國男建築「ロームシアター京都」を撮り下ろした作品を展示。また京都のモダン建築、京都の迎賓館として多くの観光客を迎えてきたウエスティン都ホテル京都の数寄屋風別館「佳水園」(村野藤吾)、関西の日仏交流会館でアーティスト・イン・レジデンスの場と活用されている「ヴィラ九条山」(加藤邦男)を撮影した作品も紹介。それぞれの建築作品には代官山 蔦屋書店の建築デザインコンシェルジュが解説文を寄せ、7月9日(土)からは代官山 蔦屋書店に巡回する。
京都での展示最終日にはクロージングイベントとして、トークショー「これからの写真家、これからの書店 ― 1+1=3にする」を開催。ゲストには飯沼珠実と、YUYBOOKS主宰・小野友資を迎え、これからの写真家、これからの書店を切り拓くアイデアを語る。
会期 | 2016年5月24日(火)~7月2日(土) |
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会場 | |
時間 | 8:00~19:00 |
URL | http://real.tsite.jp/kyoto-okazaki/event-news/2016/05/—architecture-singing.html |
イベント | 「これからの写真家、これからの書店 ― 1+1=3にする」 |
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