ホンマタカシは、1980年代半ばより写真を主な表現媒体として活動し、1999年『東京郊外』で第24回木村伊兵衛写真賞を受賞。今年4月には、カメラオブスキュラの手法で都市を撮影した写真集『THE NARCISSISTIC CITY』(MACK)を出版した。
本展では、画家・猪熊弦一郎がデザインした三越の包装紙「華ひらく」をモチーフに、ホンマが撮り下ろした新作「三越包装紙」を紹介。「華ひらく」は、当初クリスマス用として作られたが、鮮やかな色彩と柔らかな抽象形による斬新なデザインが多くの人に支持され、半世紀以上経った現在も使われ続けている。またMitsukoshiのロゴは、当時三越の宣伝部だった漫画家・やなせたかしによるもの。
ホンマが街中で「華ひらく」を撮影した本作は、もともとテレビ番組で即興的に生まれたもので、今年瀬戸内国際芸術祭とのコラボイベントのために新たに制作された。おなじみの包装紙が、三越本店のある日本橋や猪熊の故郷である香川県の街中に突如表れ、意外なものが次々と“贈りもの”になっていく―。グラフィティーアートのようなこれらの写真と、実際の包装紙を組み合わせたインスタレーションが、猪熊作品が並ぶ常設展示室の中に、まさに“落書き”のごとく出現する。
会期 | 2016年7月17日(日)~11月6日(日) |
---|---|
会場 | |
時間 | 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで) |
観覧料 | 【一般】300円(240円)【大学生】200円(160円) |
URL |
関連書籍
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。