国内外で精力的に活動する広瀬耕平の初の作品集となる『欲視録』がZen Foto Galleryから刊行。
仕事の合間を見つけては東京の街を、ときには日本中を巡り、野宿をしながら写真を撮り続けていた広瀬にとって、本作は約20年続けてきたシリーズをまとめた処女作。眼前に広がる都市、日常にある潜在的な無意識や実態を引き出そうと試みたモノクロームのシリーズである。
「カメラを通して世の中を客観視できるようになって、さまざまなことを受け入れることができた。振り返れば、わずかばかりの人生を歩んできただけなのに、多少の知識や煩悩によって物事を表面的に判断したり、都合良くとらえていることに気づかされる」と広瀬。目の前のことを視ているつもりが、視られていると気づいたとき、見るものの眼前に、知らずに目を背けていた本来あるべき姿、実体なき実体が浮かび上がるだろう。
なお、7月20日(金)から大阪・gallery 176で同名写真展が開催される。
タイトル | 『欲視録』 |
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出版社 | |
価格 | 6,400円(税込) |
発行年 | 2018年 |
仕様 | ソフトカバー/258mm×190mm/160ページ |
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