fumiko imanoの展覧会「LA☆Fumiko Imano」が11月30日(土)まで天王洲アイル・KOSAKU KANECHIKAで開催中。
写真を中心として活動するimanoの代表作は、35mmカメラで撮影したセルフポートレイトを切り貼りし、双子のモチーフに仕上げるフォトモンタージュのシリーズ。無邪気でノスタルジック、思わず微笑んでしまうようなユーモアあふれる家族写真風のイメージで展開されている。一方で、はさみで切ってつなぎあわせたラインが、それが虚構であるとはっきりと伝えている。
コンピュータでイメージを精緻に合成できる時代に、あえて手作業でシンプルにつくられるフォトモンタージュからは、その虚構をアーティスト自身が冷静に見ながらも楽しんでいる様子が感じられる。
2歳から8歳までリオデジャネイロで過ごし、20代前半はロンドンで学び仕事をしたimanoは、帰国後にカルチャーギャップから困難を経験した。そんな時に自分を元気づけ、没頭できる「マジックのようなもの」として双子のモチーフが誕生したという。作者を支えたこの双子のシリーズのプレイフルネスは、鑑賞者にも軽やかに伝わる。
本展では、2015年出版の同名の写真集に収録されたシリーズより、27点が展示される。双子がLAで自然や動物たち、LAらしいアイコニックなものをオリジナルな風景に変えていく、旅の様子のドキュメンテーションだ。
タイトル | 「LA☆Fumiko Imano」 |
---|---|
会期 | 2019年10月19日(土)~ 11月30日(土) |
会場 | KOSAKU KANECHIKA(東京都) |
時間 | 11:00~18:00(金曜は11:00~20:00) |
休廊日 | 日月曜、祝日 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。