山谷佑介が今年9月に敢行した「Doors」ヨーロッパツアーの帰国報告展覧会「I came back home」が、12月7日(土)から開催される。
「Doors」とはパフォーマンスと写真撮影を融合させたセルフポートレート作品。山谷は自身の意思を排したセルフポートレートを撮影するために特殊な装置を考案し、2018年春より日本国内でパフォーマンスを行ってきた。会場ではドラムセットの周囲に3台のカメラを設置し、ドラムを叩いた振動をセンサーが感知すると強烈なストロボ光を放って山谷自身や観客、会場の様子が撮影され、撮影された写真はパソコンを経由して、複数台のプリンターから絶えずプリントアウトされる。不規則に切られるシャッターと暗闇に放たれるフラッシュは、山谷の姿を残像として観客の瞼に焼き付け、プリンターから大量に出力された写真はそれとは違うイメージを生み出すなど、パフォーマンスから写真の生産に至るまでの一連の流れは、人間の意識や物事をみる眼差しの歪みや複雑さを浮かび上がらせた。
2019年9月、山谷は必要な機材をバンに詰め込み、ヨーロッパ6カ国を巡るパフォーマンスツアーを敢行。走行距離4,980km、全8回のパフォーマンスで撮影された写真は3,563枚にのぼった。本展では、そのすべての写真がプリンターから出力され会場内に積み上げられていき、また来場者はそのプリントを自由に自宅へと持ち帰ることができる。
タイトル | 「I came back home」 |
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会期 | 2019年12月7日(土)~12月15日(日) |
会場 | ギャラリー山谷(東京都) |
時間 | 13:00~18:00(土曜は13:00~20:00) |
入場料 | 無料 |
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