ディオールが3月8日の国際女性デーに、ポッドキャスト「Dior Talks」をローンチした。ディオールとゆかりのある女性文化人たちが自由にディスカッションを繰り広げ、メゾンのウィメンズラインを率いるアーティスティック ディレクター、マリア・グラツィア・キウリのクリエイティヴィティーとアートや文化の関わりを探求する。
ホストを務めるケイティ・ヘッセル
ホストを務めるのはインスタグラムとポッドキャストで @TheGreatWomenArtists を主宰する著述家、キュレーターのケイティ・ヘッセル。同アカウントで女性アーティストを紹介して来た彼女にはうってつけだろう。
初回はディオール ウィメンズを率いるマリア・グラツィア・キウリ
すでに2回分公開されているが、初回を飾るのはマリア・グラツィア・キウリ本人。キウリは2016年にディオール初の女性ディレクターとして、ウィメンズ アーティスティック ディレクターに就任。アートとフェミニズムをオーバーラップさせたコレクションが世の女性を魅了してきた。コレクションはエレガントだが、どこかキュートでメルヘンチック。強さと少女性が同居している。
ニキ・ド・サンファルやジョージア・オキーフからのインスパイアや、ジュディ・シカゴ、ペニー・スリンガーらとのコラボレーションなど様々な女性アーティストとタッグを組み現代のディオール・ウーマンを紡いでいる。女性の、女性のための、女性による、コレクションなのだ。
2回目はアーティストのジュディ・シカゴ
2回目のゲストは、フェミニストアーティストのジュディ・シカゴ。1月のディオール2020春夏オートクチュールコレクションでコラボレーションしたことが記憶に新しい。彼女は1939年アメリカ・シカゴ生まれ。60年代よりアーティストとしての活動をスタート。代表作である『The Dinner Party』はヴァージニア・ウルフやジョージア・オキーフに捧げたインスタレーションでブルックリン美術館に展示されている。
ディオールのオートクチュールではショーの舞台となった巨大なインスタレーション『The Female Divine』を制作。古代ギリシャの衣装のようにドレープが美しいコレクションとともに、「What if Women Ruled the World?(もし女性が世界を支配したなら?)」を問いかけた。
内容は、ぜひ聴いてもらいたいが、ギャラリストだったムッシュ・ディオールの時代からつながるメゾンのアートのDNAをうなずかせる深く知的なガールズトークが収まっている。展覧会やイベントが少ないいま、アートな30分を楽しんでみてはいかがだろうか?
▼Dior Talks
https://podcasts.dior.com
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。