近日の新型コロナウイルスの影響によって、数多くのアートフェアが相次ぎオンラインへと移行してきた。ほとんどのイベントは代わり映えなくデジタル環境にてシンプルに作品を掲示する形をとってきたが、今年のPHOTO LAは新たな試みとしてオンラインフォトフェアを予定している。
6月27日(土)〜28日(日)に開催される当フェアの本質はいままでと変わらずギャラリーとディーラーやコレクターの仲介となり、同時に写真にまつわるさまざまなトピックについてのディスカッションやトークイベントが繰り広げられるが、注目すべきはイベントのプラットフォームだ。Whova Appというアプリを通じて$20の参加費を支払うと、イベント当日に当アプリ、またはPCのブラウザからウェブサイトにアクセスできる。それによって40以上のインタラクティブな3Dギャラリーブースを見て回れ、Zoomを使ったトークイベントが視聴できる。日本からはAKIO NAGASAWA GALLERY、PGI、MAHO KUBOTA GALLERYが参加している。
アプリを使うことで、ソーシャルディスタンスを保ちながら世界中から集まった数多くの写真関係者との交流を深めるネットワーキングが可能となっている。また、各トークのライブQ&Aセッションでは、参加者から直接質問が投げかけられるシステムや、コミュニティボードや個人メッセージを活用することで普段であれば出会わない人々とのつながりがよりスムーズに築けるようになっている。物理的移動が省かれ、自宅からたやすくアクセスできるフォトフェア。この新しい形式によってこれまで以上の参加者が期待できるのではないだろうか。今回のパンデミックは、フィジカルな体験を基盤にしてきたオークションやフェアなど、アート業界のビジネスの在り方の進歩を促すきっかけになっている。予定表にはバーチャルコーヒールームとカクテルアワーというイベントまでも設けられている。自宅でコーヒーやカクテルを片手に、いつもとは違うアートフェアを体験してみては?
タイトル | 「PHOTO LA」 |
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期間 | 2020年6月27日(土)~6月28日(日) |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。