ダンスと密接な歴史をもつヴァン クリーフ&アーペルが2020年に創設したのは、アーティストを支援し、新たな才能を育む「ダンス リフレクションズ」。振り付け芸術に関する取り組みを強化させるため、世界中のアーティストやダンスにまつわる機関と協力し合いながら、その活動の幅を広げている。
テキスト=IMA
1920年代から長きにわたりバレエからインスピレーションを得てきたヴァン クリーフ&アーペルは、2020年、「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」という、振付作品の創作と上演におけるアーティストやダンスカンパニーを支援するプロジェクトを開始した。この活動は創造、継承、教育という価値観を軸に展開され、振付芸術という文化をサポートし、新しく生み出されたクリエーションを世界中の多くの人々に届けたいという願いが込められている。
今年10月から12月にかけてニューヨークで開催されるフェスティバルでは、アメリカのポストモダンダンスの巨匠振付家、ルシンダ・チャイルズの「ダンス」を始めとする作品を上演。国内では、KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭とのコラボレーションや彩の国さいたま芸術劇場の公演支援も行っている。さらにアンスティチュ・フランセ日本と共に、ヨコハマダンスコレクションに協賛しており、若手振付家の成長を後押しするための「在日フランス大使館・ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル賞」を設立し、世界で活躍するためのレジデンスプログラムを提供している。
今後もヴァン クリーフ&アーペルは、「ダンス リフレクションズ」のコミットメントを果たしながら、振付芸術の分野を発展させるため、世界各地で毎年さまざまな支援活動を継続していく予定だ。
今年10月から12月にかけてニューヨークで開催される「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」のフェスティバルのフライヤー。