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書店員がピックアップする2017年の売上ベスト写真集【銀座 蔦屋書店編】

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東京都

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書店員がピックアップする2017年の売上ベスト写真集【銀座 蔦屋書店編】 | 奈良美智『Will the Circle Be Unbroken』

2017年はどんな写真集が売れたのだろうか? 昨年7月から4店舗のおすすめ写真集を毎月紹介しているこのコーナーでは、新年特別号として2017年の売上ベスト3を紹介。昨年の写真集のトレンドが見えるラインナップに注目してみよう。

セレクト・文=番場文章(銀座 蔦屋書店)

第4回「代官山フォトフェア」にて開催された奈良美智の個展「Will the Circle Be Unbroken」を記念して、限定1,000部で刊行された写真集。過去にも写真集が出版されていますが、本書は大判のサイズでゆったりと鑑賞ができ、一見なんでもないような事柄と風景が、実は多くの名作を残している奈良美智作品に影響を与える非常に重要なものであることが感じられます。本作を見てから、いままでの作品を見るとまた違った印象を受けるはずです。

タイトル

奈良美智『Will the Circle Be Unbroken』

出版社

FAPA

価格

7,500円+tax

発行年

2017年10月

仕様

ソフトカバー/369mm×259mm/128ページ/カラー/限定1,000部

URL

https://store.tsite.jp/item-detail/art/11372.html

東信と椎木俊介による『植物図鑑』の第1弾が刊行されてから6年、二人の活動は国内にとどまらず、国際的にも大いなる躍進を続けています。本書は、全3巻の『植物図鑑』を再編集し、「誕生」「繁栄」「成熟」「沈黙」の季節といった生命のサイクルを意識した章立てで、これまでにない新たな一冊に生まれ変わりました。サイズも一回り大きくなり、よりダイナミックに作品を鑑賞できる写真集となっています。クリスマスの時期にギフトとしても大変喜ばれた一冊。

タイトル

東信(著) 、椎木俊介(写真)『Time of Life 植物図鑑』

出版社

青幻舎

価格

4,800円+tax

発行年

2017年11月

仕様

ハードカバー/296mm×220mm/カラー139点、モノクローム3点/224ページ/銀座 蔦屋書店300部限定販売

URL

https://store.tsite.jp/item-detail/art/12427.html

欲望の迷宮、新宿歌舞伎町。

本書の2000年代初頭までに撮影されたギラギラとしたネオンの中で生きる人々は、倉田精二の「Flash Up」の世界観を想起させます。2004年から「歌舞伎町浄化作戦」発足のもと、クリーンな街へと変わり始めましたが、人間の欲望が見え隠れするかつての歌舞伎町を舞台に生きたアウトローな人々のエネルギーは、名残惜しく感じるものがあります。著者である韓国出身の写真家・梁丞佑は本作で外国人初の土門拳賞を受賞しました。初版は好評の内に品切れ、再版の予約が殺到した写真集。

タイトル

梁丞佑『新宿迷子』

出版社

ZEN FOTO GALLERY

価格

4,630円+tax

発行年

2016年初版/2017年10月再販

仕様

ソフトカバー/297mm×210mm/147ページ/モノクロ/2017年度土門拳賞受賞作品

URL

https://store.tsite.jp/item-detail/art/10910.html

2018年注目の作家 山本昌男

日本人ならではの美意識が海外を中心に高く評価され、自然と人間をテーマに制作された非常に美しいプリントと独特な雰囲気を持つ作品は、世界中のファンを魅了します。

絵巻物の形状をした写真集、プラチナプリントのセットなど、出版物も工芸品のような質の高さで、2016年末に刊行された「Tori」は瞬く間に売り切れとなりました。本年の活動と新作が待ち遠しい作家です。山本昌男『The Poems of Santoka』は、2017年7月号でも紹介しています。

銀座 蔦屋書店
アートと日本文化の2つのテーマに掲げ今年4月にGINZA SIX6階にオープンした大型書店。 6万冊以上のアートブックが並ぶ書店だけではなくギャラリーやカフェなどを併設し 銀座カルチャーの新たな中心となっている。

〒104-0061
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
tel: 03-3575ー7755
9:00~23:30(不定休)
https://store.tsite.jp/ginza/