東京には、個性的なセレクトが光るブックショップが数多く点在する。その中で、アートに力を入れる大型書店や個性的なアートブックやZINEを扱うインディペンデントブックショップなど、写真集を扱う4店舗の書店員が、毎月おすすめの写真集を3冊ずつピックアップ。
セレクト・文=番場文章(銀座 蔦屋書店)
2018年に歌舞伎俳優である市川染五郎が十代目松本幸四郎へ襲名したことを記念して刊行された写真集。三代目松本金太郎としての初舞台から現在に至る演目まで網羅している記録的な一冊となっています。 時系列順に編集されているので、ページをめくるごとに、役者として、人間として成長していく本人の姿を追うことができ、そして積年の夢であった「勧進帳」の”武蔵坊弁慶”を迎えるシーンで幕を閉じます。 九代続いた重みある松本幸四郎という名を、十代目松本幸四郎として背負っていく歌舞伎役者としての覚悟がひしひしと伝わる作品集です。 撮影は野村佐紀子、ブックデザインは町口覚が手掛けています。
タイトル | 松本幸四郎、野村佐紀子(写真)/松本幸四郎『残夢』 |
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出版社 | AKIO NAGASAWA |
価格 | 13,889円+tax |
発行年 | 2017年12月 |
仕様 | ハードカバー/B5/スリップケース入り/モノクロ/日本語/限定1000部 |
URL |
イタリアが誇るファッションフォトグラファー、パオロ・ロベルシの約12年ぶりとなる待望の新刊。ラフ・シモンズ、ジョン・ガリアーノをディレクターとして迎えたDior オートクチュールのクリエイションのポートレートが一冊にまとめられています。驚くほどに繊細で幻想的な色彩と造形美はファッションとアートのあらゆるファンを魅了します。
タイトル | パオロ・ロベルシ『DIOR IMAGES PAOLO ROVERSI』 |
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出版社 | Rizzoli |
価格 | 17,060円+tax |
発行年 | 2018年2月 |
仕様 | ハードカバー/363mm×287mm×28mm |
URL |
1975年に第一回木村伊兵衛写真賞を受賞した「村へ」。1973年から1979年にかけて、日本の農村を歩きながら風景と人々を撮影したドキュメンタリー。1980年に淡交社で刊行され、絶版となっていたために長らく入手困難だった名作が、未発表作品が加えられ目を引く3種の表紙で復刻されました。世界に多くのファンや顧客を抱えるベルリンのギャラリー兼出版社であるonly photographyからの刊行。
タイトル | 北井一夫『村へ To the Village by Kazuo Kitai』 |
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出版社 | only photography |
価格 | 14,000円+tax |
発行年 | 2018年1月 |
仕様 | ハードカバー/320mm×240mm×76mm/128ページ/限定333部/全冊サインとナンバー入・表紙3種類あり |
銀座 蔦屋書店
アートと日本文化の2つのテーマに掲げ今年4月にGINZA SIX6階にオープンした大型書店。 6万冊以上のアートブックが並ぶ書店だけではなくギャラリーやカフェなどを併設し 銀座カルチャーの新たな中心となっている。
〒104-0061
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
tel: 03-3575ー7755
9:00~23:30(不定休)
https://store.tsite.jp/ginza/
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。