27 February 2018

Lucas Foglia

気鋭の写真家ルーカス・フォグリアの「Human Nature」から、ヒトと自然の関係性を問う

AREA

オランダ

27 February 2018

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気鋭の写真家ルーカス・フォグリアの「Human Nature」から、ヒトと自然の関係性を問う | Kate in an EEG Study of Cognition in the Wild, Strayer Lab, University of Utah, Utah © Lucas Foglia / Courtesy of Michael Hoppen Gallery

Kate in an EEG Study of Cognition in the Wild, Strayer Lab, University of Utah, Utah © Lucas Foglia / Courtesy of Michael Hoppen Gallery

『IMA』Vol.22でも紹介したルーカス・フォグリアの個展「Human Nature」が現在アムステルダムのFoam写真美術館で開催されている。

ニューヨークの農場で森に囲まれ育ったフォグリアは、これまで自然とヒトの関係性を一貫したテーマとして掲げてきた。過去にフォグリアが出版した写真集『A Natural Order』(2012年)、『Frontcountry』(2014年)はいずれも国際的に高い評価を受け、2014年にはFoam Talentsに選出された。現在はサンフランシスコを拠点に、アメリカやヨーロッパで活動の幅を広げる。

本展「Human Nature」のきっかけとなったのが、2012年に発生し、彼の実家の農場も被災したハリケーン・サンディ。科学者たちはこのハリケーンを人間により引き起こされた気象変動によるものだと主張している。これを受けフォグリアは、「もしヒトが天候を変えているのだとしたら、この地球上にヒトによって影響されない場所はない」と確信した。彼はプロジェクトを「Human Nature =人間の本性」と題し、自らの手で破壊してきた自然との関係性を、あらゆるテクノロジーを駆使し、再構築しようと試みる現代人の本質に迫る。写真に写されているのは、自然との触れ合いを促進する政府プログラム、ヒトの活動が引き起こす気象変動を研究する科学者たち、野外活動の人体への効果を説く脳科学者たち。これほどまでに自然への回帰を願う、我々人間の本性とは…?

本展では35枚の大型作品に加え、本を使ったインスタレーション、作品の被写体にもなった科学者たちとのコラボレーション作品が展示されている。

Esme Swimming, Parkroyal on Pickering, Singapore © Lucas Foglia / Courtesy of Michael Hoppen Gallery

Matt Swinging between Trees, Lost Coast, California © Lucas Foglia / Courtesy of Michael Hoppen Gallery

【写真集プレゼント】
IMA MEMBERS限定でルーカス・フォグリア写真集『Human Nature』を1名様にプレゼント。締切は2018年4月16日(月)まで。 受付終了

タイトル

「Human Nature」

会期

~2018年4月15日(日)

場所

Foam写真美術館(オランダ)

URL

https://www.foam.org/museum/programme/lucas-foglia

2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。

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