2021年も、あっという間にホリデーシーズンがやってきた。今年は遠く離れた家族や友人にやっと会えたという人も多いのではないだろうか。止まった時間が少しずつ動きだし、新しい出会いもあったことだろう。長年の付き合いのあの人も、最近知り合ったあの人も、喜ぶ姿を想像するのは楽しいもの。今年は写真集をギフトに選んで、話に花を咲かせてみてはいかがだろうか？ 編集部員がギフトに贈りたい本を選んでみた。
1. ロニ・ホーン『bird』
この写真集は10年以上前にどこかの書店で一目惚れして買ったもので、当時は何度も見返したものの、最近はしばらくご無沙汰していた。今年、ホーンの日本では初めてとなる大規模展覧会「ロニ・ホーン：水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる？」展（ポーラ美術館）が素晴らしく、久しぶりに本棚から引っ張りだして見たが、展覧会でさまざまなシリーズに触れたことで、また深く理解できたように思う。この写真集をギフトにするなら、3月30日（水）まで開催している展覧会のチケットとセットで贈るのがおすすめ。
| タイトル | ロニ・ホーン『bird』 |
|---|---|
| 出版社 | Steidl |
| 価格 | 6,600円 |
| 発行年 | 2008年 |
| 仕様 | ハードカバー／305mm×280mm／32ページ |
| URL |
2. シャンタル・レンズ「YOU RUN AROUND TOWN LIKE A FOOL AND YOU THINK THAT IT'S GROOVY • 2022 CALENDAR」
遊び心あふれるコラージュが魅力のオランダ人写真家シャンタル・レンズによる2022年のカレンダー。お馴染みのワイングラスを背中に乗せた動物たちが、カレンダー形式で毎月現れる。愛らしくもユーモラスな一冊を友人や大切な人に贈れば、幸先の良い一年の始まりになること間違いなし。
| タイトル | シャンタル・レンズ「YOU RUN AROUND TOWN LIKE A FOOL AND YOU THINK THAT IT’S GROOVY • 2022 CALENDAR」 |
|---|---|
| 価格 | 15ユーロ＋送料 |
| 発行年 | 2021年 |
| 仕様 | 210mm×297mm／13ページ |
| URL |
3. 『A Magazine Curated by Maison Martin Margiela』
ジョン・ガリアーノ手掛けるメゾン マルジェラが人気だ。タビシューズや4ステッチの小物、香水レプリカなどマルジェラは現代のオシャレの代名詞だろう。その創業者であるマルタン・マルジェラが過去ゲストエディターとなった『A Magazine #1』が復刻された。しかも貴重なフォトプリントが1枚封入されているという特典も熱い。モード史にその名を刻んだマルタンの創造性を知ることができる1冊。果たしていまのマルジェラをどう思うだろうか？ファッション好きな人へぜひ贈りたい。
| タイトル | 『A Magazine Curated by Maison Martin Margiela』 |
|---|---|
| 出版社 | A MAGAZINE CURATED BY |
| 価格 | 5,500円 |
| 発行年 | 2021年 |
| 仕様 | ソフトカバー／230mm×295mm／3,000部限定 |
| URL |
4. 花代『Keep an Eye Shut』
なかなか会えない遠くに住む友人にプレゼントしたいのは、花代のデビューから30年にわたる写真活動を総括する写真集。300ページを超える大ボリュームなのだが、そこには夢のような世界が広がり、ふわふわと軽くて暖かい気持ちになる。花代が拠点とする東京やベルリンをはじめ、世界各国で出会った人たちやそこで見た景色や経験した出来事を収めた写真が、記憶の中を旅するように綴られていて、見ている側も、離れていても元気でいてほしいと願う大事な人たちの顔が浮かんでくる。
| タイトル | 花代『Keep an Eye Shut』 |
|---|---|
| 出版社 | torch press |
| 価格 | 6,380円 |
| 発行年 | 2021年 |
| 仕様 | ハードカバー／230×160mm／304ページ |
| URL |
5. ハリー・ウッドロウ『#selfies』
ハリー・ウッドロウは1974年ロンドン生まれ、現在はストックホルムを拠点に活動するアーティスト。本書はウッドロウが特製の反射ヘルメットをかぶって自撮りする現在進行形のプロジェクト「#selfies」の記録である。本来自撮りをする本人しか見ることのできない世界を、鑑賞者の私たちも覗くことができるこの不思議な写真は、思わず笑顔がこぼれながらも見入ってしまう魅力がある。誰もが一度はしたことがある自撮りなのに、ユニークな方法で見たことのない景色を見せてくれる、自撮りの可能性を押し広げる1冊。自撮りが大好きな友達に贈ってみてはいかがだろうか？
| タイトル | ハリー・ウッドロウ『#selfies』 |
|---|---|
| 出版社 | Art and Theory Publishing |
| 価格 | 4,950円 |
| 発行年 | 2021年 |
| 仕様 | 190mm×150mm×13mm／74ページ |
| URL | https://www.iack.online/collections/all-items/products/selfies-by-harry-woodrow |
