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Gallery 3. 小山登美夫ギャラリー 小山登美夫
小山登美夫
1.(2020年にオリンピックを控えた)東京のアートシーンはこれからどうなっていくとお考えですか?
海外から多くの方々がくることになるので、その人たちが色々な日本の現代アートでも芸術(古いもの)でも、日本のアートシーンの情報を自国に持ち帰ったりするのでそれがどんなことになるのかが面白そうです。
2.そんな中、六本木を新しい拠点に選ばれた理由、そして期待することは?
もちろん、いろんな人がくるのに便利なところだからです。森美術館、国立新美術館、サントリー美術館、21_21のようなパブリックなスペースが多く集まっていること。また、日本の主要なギャラリーが集まってきて、パリのペロタンギャラリーなども来て、アートを見るには、六本木をまず訪ねることになるはずです。
3.国内外に向けて、complex665からどんなアートを発信していきたい、どんなアート活動をしていきたいとお考えですか?
Complex665は個々のギャラリーの集合体です。それぞれスペースも扱うアーティストも全部違っていて、それがクリアにわかること、それが大事なことだと思っています。
4.日本のアーティストに期待することは?
いま、日本のアートシーン、特に日本の戦後の前衛美術は世界から注目されています。日本のアートの捩れ具合はとっても特殊で、そのことをちゃんと認識するか、もしくは動物的にそれを直感するかが大事。そこからの表現が真摯に行われることを願います。
5.日本のアート界に足りないものは?
みんな、アーティストも、ギャラリーも、美術館もコレクターも、いろんなものを恐れている。恐れないで突き進むこと。それが必要だと思います。
6.写真ファンである『IMA』読者に、おすすめの所属アーティストとその作品の魅力は?
蜷川実花。今回の花火とフェスをとった「Light of」のシリーズは、光という写真とは切り離せない主題を扱った作品になっていて、その迫力はすざましい。いままでも、蜷川さんは光とか空気を撮っていたんだなと思わせる。
7.アートを買ってみたいという人に一言。
とにかく、何か買って自分のところに置いてみること。それがどのように住んでいる空間を変えるかを、体感してもらいたい。
8.こけら落とし展の見どころを教えて下さい。
蜷川実花「Light of」です。花火とフェスの写真です。こんな形の花火の写真は初めてだ!とおもえるとてもフレッシュな写真だと思います。空間全体を埋め尽くした感じをみてください。
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【オープニング展情報】
こけら落としのオープニング展は、小山登美夫ギャラリーは蜷川実花「Light of」、シューゴアーツは小林正人「Thrice Upon A Time」、タカ・イシイギャラリーは荒木経惟、トーマス・デマンド、エルムグリーン&ドラッグセット、畠山直哉、森山大道、木村友紀らによるグループ展「Inaugural Exhibition:MOVED」。
東京では、オリンピックに向けて開発の進むエリアも多い中、重要なのは、ハードやプラットフォームの整備以上に、発信すべきコンテンツのクオリティとそのコンテクストだろう。アートはギャラリーの中で日々更新され、訪れるオーディエンスとの化学反応で街に感染していく。激動する東京の街を背景に、アートの最前線でなにが起こっているのかを目撃しに、出掛けてほしい。
施設名 | 「complex665」 |
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住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木6丁目5番24号 |
オープン | 2016年10月21日(金) |
時間 | 11:00~19:00 |
休館日 | 日・月曜、祝日(シュウゴアーツのみ日曜12:00~18:00営業) |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。