25 January 2023

上半期の見逃せない展覧会3選

AREA

東京都/神奈川県

25 January 2023

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上半期の見逃せない展覧会3選 | 「マイハズバンド」より ©︎ Tokuko Ushioda, Courtesy PGI

「マイハズバンド」より ©︎ Tokuko Ushioda, Courtesy PGI

2023年も写真ファンにとって見逃せない展覧会が目白押しだ。今回は、上半期に開催予定の日本人作家による展覧会を紹介したい。その後も心に残り続ける、鑑賞体験が待っているはず!

「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」

「冷蔵庫/ICE BOX」より ©︎ Tokuko Ushioda, Courtesy PGI

「街へ」より ©︎ Tokuko Ushioda, Courtesy PGI

「マイハズバンド」より ©︎ Tokuko Ushioda, Courtesy PGI

「本の景色/BIBLIOTHECA」より ©︎ Tokuko Ushioda, Courtesy PGI

まず最初にご紹介するのは、1月28日(土)から横浜市民ギャラリーあざみ野で開催される「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」展。昨年、約40年前の未発表作品を見つけたことを発端に、歴史ある洋館での夫・島尾伸三と幼い娘との生活を写した写真をまとめ「マイハズバンド」と名付けられたシリーズをPGIで開催した個展で発表。さらには、同タイトルの写真集もリリースし、Paris Photo–Aperture Foundation PhotoBook Awardsで審査員特別賞を受賞した。改めて、潮田登久子の端正なモノクロ写真と、日常に向けられた深い眼差しに魅了された写真ファンは少なくないだろう。

その魅力が再注目される潮田の長年取り組んできたおもなシリーズを概観する個展には、およそ45年ぶりに公開される初期作品「街へ」(発表当時のシリーズタイトルは「微笑みの手錠」)をはじめ、代表作である「冷蔵庫/ICE BOX」、「マイハズバンド」、本と本の置かれている環境を主題とし、1995年より取り組む「本の景色/BIBLIOTHECAシリーズ」三部作などから約130件が展示される予定だ。潮田のこれまでの歩みと現在地を、ぜひこの機会に堪能したい。また、先着1,000名の希望者の方に、図版や作家インタヴューを掲載したパンフレットが無料配布されるとのこと。必ず手に入れたい方は、ぜひお早めに。また会期後半には、美術評論家の光田ゆりとの対談や、学芸員によるギャラリートークなどの関連イベントも企画されている。

タイトル

「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」

会期

2023年1月28日(土)~2月26日(日)

会場

横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1(神奈川県)

時間

10:00~18:00 

URL

https://artazamino.jp/event/azamino-photo-2023


「ダムタイプ|2022: remap」

「ダムタイプ|2022: remap」展 キーヴィジュアル

ダムタイプ「2022」撮影:高谷史郎 © ダムタイプ 提供:国際交流基金

ダムタイプ「Playback」撮影:高谷史郎 © ダムタイプ

ダムタイプ「Trace/React Ⅱ」撮影:福永一夫 © ダムタイプ

日本のアート・コレクティブの先駆け的な存在であるダムタイプ。昨年、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館での展示では、坂本龍一を新たなメンバーに迎えて新作「2022」を発表した。アーティゾン美術館では、ポスト・トゥルース時代におけるコミュニケーションの方法や世界を知覚する方法について思考を促す本作が、単に再現するのではなく、サイトスペシフィックに再構成した「2022: remap」として日本初公開される。

「2022: remap」では、過去作「Playback」で使用したターンテーブルや、4方の壁面に無数の言葉が投影される「TRACE/REACT II」の表現も新たに加わるとのこと。映像、音、機械装置、空間の先進的な組み合わせによって、驚くべき速さで更新されていくテクノロジーと身体の関係に、都度鋭い問いを投げかけてきたダムタイプが、過去作品も交えながら、新作をさらに更新させ、日本でどのようなかたちで披露するのか注目が集まる。

タイトル

第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展「ダムタイプ|2022: remap」

会期

2023年2月25日(土)~5月14日(日)

会場

アーティゾン美術館(東京都)

時間

10:00~18:00(5月5日を除く金曜は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)

休館日

月曜

入館料

【Web予約チケット】1,200 円【当日チケット(窓口販売)】1,500 円【学生】無料(要ウェブ予約)*日時指定予約制

URL

https://www.artizon.museum/exhibition_sp/dumbtype/

同時開催の展示

・アートを楽しむ ー見る、感じる、学ぶ(5階展示室)
・石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 画家の手紙(4階展示室)


「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」

「襟裳岬」「烏(鴉)」より 1976年 日本大学芸術学部蔵 © 深瀬昌久アーカイブス

「無題(窓から)」「洋子」より 1973年 © 深瀬昌久アーカイブス

3月3日(金)からは、東京都写真美術館にて深瀬昌久の国内初となる大型回顧展「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」がスタート。初期作品「遊戯」や妻・洋子を撮影したシリーズ「洋子」、自身の孤独を剥き出しに表した代表作「烏()」、浴槽に沈み、水の反射で歪んで見える自身の顔を撮り続けたセルフポートレイト作品「ブクブク」など、深瀬が遺した足跡が時系列に沿って紹介される。いまなお国内外で人気を博す伝説的な存在が、30年にわたって制作した作品が一堂に集まるのは、日本写真に関心を寄せる多くの人たちが待ち望んでいた機会といえるだろう。

また、同館の図書館では、深瀬の初期写真集やアマチュア時代の活動を伝える雑誌を閲覧できるとのこと。展示室だけでなく、ぜひ図書室にも足を運んでもらいたい。

タイトル

「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」

会期

2023年3月3日(金)~6月4日(日)

会場

東京都写真美術館 2階展示室(東京都)

時間

10:00~18:00 (木金曜は20:00まで/入館は閉館の30分前まで) 

休館日

月曜(ただし5月1日は開館)

入館日

【一般】700円【学生】560円【中高生・65歳以上】350円

URL

https://www.topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4274.html

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