3年ぶりに行動制限のない今年のゴールデンウィークは、写真鑑賞を目的にどこかへ出かけてみるのはどうだろう? ここでは、現在開催されてるおすすめの写真展とフェスティバルを3つピックアップしてみた。
「森山大道 光の記憶」
島根県立美術館では、写真展「森山大道 光の記憶」が開催されている。本展は、「写真とは何か」という問いに向き合った1960年〜70年代初頭、「写真は光と時間の化石である」という写真の原点に立ち戻った70年後半から80年代、そして解き放たれたように世界中の街を闊歩していく90年代以降の3つのパートで構成されている。また、『PROVOKE』、WORKSHOP写真学校など森山のさまざまな活動を紹介する資料を集めたセクション「DAIDO ALBUM」も見どころのひとつだ。島根県は、森山が少年時代を過ごした土地であり、島根県立美術館は、2003年に森山にとって日本では初めてとなる回顧展「光の狩人 1965-2003」を開催している。写真界のレジェンドにとってゆかりのある場所で、彼の約60年にわたる軌跡を巡ってみては?
タイトル | 「森山大道 光の記憶」 |
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会期 | 2023年4月12日(水)~6月26日(月) |
会場 | 島根県立美術館(島根県) |
時間 | 10:00〜日没後30分 |
休館日 | 火曜(ただし5月2日は開館) |
入館料 | 【一般】1,300円【大学生】1,000円【小中高生】400円 |
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「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」
今年も京都では、「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 2023」が開催中。趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築など複数の会場で多彩な写真作品が展示され、街歩きをしながら写真鑑賞を楽しむことができる本写真祭は、毎年国内外の写真ファンからの注目を集めている。11回目となる今年のテーマは、「BORDER(境界線)」。KYOTOGRAPHIEのレジデンスプログラムで昨年10月から12月まで京都に滞在したココ・カピタン、1938年にウクライナのハルキウで生まれたボリス・ミハイロフ、二人展を初めて開催する石内都と頭山ゆう紀など総勢15名の作家がメインプログラムに参加し、さまざまな切り口からテーマを掘り下げる。IMAによるレポートは、こちら!
タイトル | 「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」 |
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会期 | 2023年4月15日(土)~5月14日(日) |
会場 | 京都市内各所(京都府) |
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川島小鳥 写真展「たくさんの今たち」
富山県高岡市にあるミュゼふくおかカメラ館では、6月11日(日)まで川島小鳥による写真展「たくさんの今たち」を開催中。「未来ちゃん」や「明星」などの代表作、継続して撮影している仲野太賀、ヤオ・アイニンらのポートレイトなど、初期作品から近作まで含む約500点が一堂に集結する貴重な機会は見逃せない。川島がそのとき、その場所でとらえた「たくさんの今たち」が、世界には美しさと優しさがあふれているとそっと教えてくれる。5月5日(金・祝)14:00〜は、川島小鳥によるギャラリートークも開催予定!
タイトル | 「たくさんの今たち」 |
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会期 | 2023年4月1日(土)〜6月11日(日) |
会場 | ミュゼふくおかカメラ館(富山県) |
時間 | 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜 |
入館料 | 【一般】800円【高校・大学生】400円【中学生以下】無料【年間パスポート】3,000円 |
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