25 March 2021

写真家のプレイリスト
#3 細倉真弓

25 March 2021

Share

写真家のプレイリスト#3 細倉真弓 | 写真家のプレイリスト#3 細倉真弓

毎日の生活に欠かせない、またクリエイティビティに欠かせない音楽という存在。自分だけのプレイリストを気軽に作れるようになったいま、写真家たちはどんな音楽を聴いているのだろう? 第3回は身体の表象をベースに、人種や国籍、有機物と無機物などの境界を再編する作品で知られる写真家・細倉真弓。今回セレクトしてくれたプレイリストには、どんな時代でも力強く生き抜いてきた女性アーティストたちが並んでいる。ふと気持ちが落ちた時に手を差し伸べてくれる曲たちからは、現代における女性の立場や体験をもとに制作する細倉のエネルギーが感じられるようだ。少し疲れたときや、明日も頑張るパワーが欲しいときに、ぜひ聴いてみてはいかが?

写真・文=細倉真弓

「彼女はいい感じ」

彼女はいい感じ

1. “Make Me Feel” 
 ジャネール・モネイ

2. “I Like It
 カーディ・B、バッド・バニー、J・バルヴィン

3. “WHORU? (feat. ANARCHY)” 
 エイウィッチ、アナーキー

4. “Rhythm Nation
 ジャネット・ジャクソン

5. “Blame It on Your Love (feat. Lizzo)
 アチャーリー・エックス・シー・エックス、リゾ

6. “fake ID
 玉名ラーメン

7. “Passionfruit”
 イージ

8. “Diggin’ On You – Single Edit”
 ティーエルシー

9. “Good Days
 シザ

10. “祝日”
 カネコアヤノ

写真を撮って、なんだかんだいろいろありつつ制作して、写真のことを考えて日々過ごしていると、時折「はて、私は一体何をつくっているのでしょう?」という疑問が胸のうちにふよふよと湧いてきます。

何かを作っていることに特に意味なんてないはずなんですが、ちょっとした時にふとやってくるモヤモヤした感情はなかなか面倒なものです。「はー、いまやってること全部無意味〜」と何にもやる気が起こらなくなり、モヤモヤの海をそのまましばらく漂うことになったりもします。

そんなときは仲のいい友達と美味しいものを飲み食いしながら、できるだけしょうもないことをアッパー成分強めで延々話してると、だんだん「とりあえず自分の好きなもの作りたい〜」というシンプルすぎる真理に帰ってこれます。おかえり。

そんな友達みたいな10曲。

彼女はいい感じ

細倉真弓 |Mayumi Hosokura
東京/京都在住。触覚的な視覚をベースに、身体や性、人と機械、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。写真集に『NEW SKIN』(2020年、MACK)、『Jubilee』(2017年、artbeat publishers)、『transparency is the new mystery』(2016年、MACK)など。

2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。

Share

Share

SNS