16 September 2021

写真家のプレイリスト
#9 小林健太

16 September 2021

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写真家のプレイリスト#9 小林健太 | 写真家のプレイリスト#9 小林健太

毎日の生活に、またクリエイティビティに欠かせない音楽という存在。自分だけのプレイリストを気軽に作れるようになったいま、写真家たちはどんな音楽を聴いているのだろう?第9回は自ら撮影した写真をもとに、Photoshopなどで加工を施す作品を手がける写真家・小林健太。音楽的な感覚を持ち合わせるようなグラフィカルな作品から、近年は身体を使ったパフォーマンスなどで写真表現の幅を拡張し続けている。今回は、深夜に自転車を漕ぎながら聴きたい曲をセレクトしてくれた。うまくいかなかったこと、嬉しかったこと、悔しかったこと。1日の終わりにその日の感情のハイライトを思い出しながら街を駆け抜けたあとには、心地よく気持ちがリセットできるようなプレイリストになっている。自転車に乗りながら聴くときは交通安全に気をつけて、ゆっくり走りながら聴いてみてほしい。

写真・文=小林健太

「深夜のチャリMIX」

「深夜のチャリMIX」

1. “キタナクイキロ” 
 ダチる

2. “First Layer – The Curse
 シーディービー

3. “whoa (mind in awe)” 
 エックスエックスエックステンタシオン

4. “Where Is My Mind?
 ピクシーズ

5. “하늘천따지 1000 Words
 ゴールドブッダ、リル・チェリー

6. “うちらギャクタイ転生シチャイマス
 ダチる

7. “Devil In A New Dress”
 カニエ・ウェスト、リック・ロス

8. “Runaway”
 カニエ・ウェスト、プシャ・T

9. “空洞です (Japanese)
 る鹿

10. “Buzzcut Season”
 ロード

11. “3020
 スイセイノボアズ

12. “青春エイリアン転生1st時空転移ver.1.00”
 ダチる

車がいなくなった道路の真ん中をチャリで走る。前カゴには汗だくになったシャツがビニール袋に入っている。雲が晴れたり漂ったりしている。月が満ちたり欠けたりしている。桜が散ったりアガパンサスが咲いたり、黄金虫が蛍光灯に激突したりしている。仲間が作った曲やどこか遠くの知らない人が作った曲を聴きながら、チャリを漕いでいる。

小林健太 |Kenta Cobayashi
1992年神奈川県生まれ。東京と湘南を拠点に活動。主な個展に「Live in Fluctuations」Little Big Man Gallery(ロサンゼルス、2020年)、「The Magician’s Nephew」rin art association(高崎、2019年)、「自動車昆虫論/美とはなにか」G/P gallery(東京、2017年)など。
2021年9月15日(水)から10月3日(日)まで、個展「#smudge」をANB TOKYO 6F STUDIO 1 で開催。
kentacobayashi.co

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