津田直「Grassland Tears」(草むらの涙)展が、2月20日(土)より、六本木のアクシスビル2Fのタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催されます。タカ・イシイギャラリーでの3度目の個展となる本展では、津田が日本の基層文化としての縄文文化に焦点をあて、ランドスケープと静物で展開する新作から約14点を展示をし、ご覧いただけます。
津田は、自身を「世界を翻訳する写真家」と称し、ファインダーを通して古代より綿々と続く人と自然との関わりをとらえ、そこにあるべき関係性への問いを投げかけてきました。6年程前から新作制作に挑みはじめた津田は、自然と共生する社会の原初的な姿を縄文時代に見出し、国内で数多くの縄文に関するフィールドワークを行ってきています。未だ見ぬ日本の原初的な風景や遺物に見られる縄文の表現や精神に焦点をあて撮影された作品群は、自然の中での循環と共生が世界の特別などこかで紡がれてきた物語ではなく、我々自身のうちに培われた事柄であるということに改めて気付かせてくれると共に、未来への示唆を与えてくれるはずです。 みなさまのご参加をお待ちしております。
■津田直「Grassland Tears」
会期:2016年2月20日(土)~3月26日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
開催日 | 2016年3月12日(木) |
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会場 | |
時間 | 20:00~21:30 |
料金 | 1,000円(ドリンク付) |
定員 | 80名 |
津田直|Nao Tsuda
1976年、神戸市生まれ。ファインダーを通して古代より綿々と続く人と自然との関わりを翻訳し続けている。2001年よりランドスケープを中心に撮影を続け、国内外で多数の作品を発表。自然をとらえる視線のユニークさと、「写真と時間の関係」という古くて新しいテーマへの真摯な取り組みで、新たな風景表現の潮流を切り開く新進の写真家として注目。