スペインのカラフルな鳩レースを記録した「Paloma al aire」で、一躍写真界でその名を知られることとなったリカルド・カセス。クルマとそれに乗る人の関係性を暴き、その写真集が高く評価された「KARMA」のオスカー・モンゾン。“一番近いもの”と“一番遠いもの”という両極端の概念について構成した、瞑想のような「Almost There」を撮影したアレイシュ・プラデモント。そしてマドリード西部に位置するスペイン最大級の都市型公園カサ・デ・カンポを舞台に「Casa de Campo」を制作したアントニオ・ショウバノバ。それぞれの作品は、4年以上もの歳月をかけて制作されたものです。即時的なものが好まれる文化の中で、4人の写真家たちはスペインという土地と向かい合いながら、ゆっくりと醸成された創作物を生み出しています。
本展は、一昨年12月にパリの写真ギャラリー・LE BAL(ル・バル)で開催されました。写真集から展覧会への変換を模索しながらも、ひとつの空間で4人の個性が共存しあうことを目指したこの試みは、作品を新たな物語へと導くとともに、現代写真界に新風を吹き込むことに成功し、大きな反響を呼びました。東京へのこの巡回では、IMA galleryのために新たに構成された展示空間となります。
本展はスペイン現代写真の可能性を実感し、日本の写真シーンおいても新たな提案となるでしょう。IMAとスペイン現代写真の新たなコラボレーションが始まります。
企画協力:AMPARO
協賛:スペイン大使館
会期 | 2015年3月13日(金)~4月26日(日) |
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会場 | |
時間 | 11:00~22:00 |
休廊日 | 無休 |
観覧料 | 無料 |