松江泰治の活動を俯瞰する初の回顧展「地名事典|gazetteer」が、広島市現代美術館で12月8日(土)から開催される。
松江はこれまで、世界各地へ赴き、撮影した土地を写真作品として発表してきた。松江の選ぶ被写体は、岩肌が剥き出しの山間地、木々の生い茂る森林地帯、高層ビルが建ち並んだ都市、古い家並みの広がる街など、あくまでその土地の表面、いわゆる地表。撮影においては、構図に地平線を含めない、被写体に影が生じない順光で実行するといったルールを自らに課すことで、一貫して写真本来の性質である平面性を追求。そうすることで、コントラストや奥行き、中心と周縁との区別を周到に排除し、写り込んだすべての要素が等価に扱われた画面が生み出される。
1980年代からモノクロ写真を発表してきた松江は、2005年に初のカラー写真集を発表。撮影機材や現像方法など、テクノロジーの進歩とともに絶えず変化する新技術を積極的に取り入れながら、新しい写真を求めて挑戦を続けている。
松江の作品タイトルには地名や都市コードが付けられている。地名のデータベースを意味する「地名事典|gazetteer(ギャゼティア)」と題した本展は、活動の初期から現在に至るまで世界中の土地の名前を写真というかたちで収集してきた松江の仕事を、作品数約200点というボリュームで体系的に紹介する初の回顧展となる。
【ご招待券プレゼント】
本展「松江泰治 地名事典|gazetteer」のご招待券を5組10名様にプレゼント。締切は2018年12月17日(月)まで。 受付終了
タイトル | 「松江泰治 地名事典|gazetteer」 |
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会期 | 2018年12月8日(土)~2019年2月24日(日) |
会場 | |
時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 月曜(ただし12月24日、1月14日、2月11日は開館し、翌日休館)、12月27日(木)~1月1日(火) |
料金 | 【一般】1,000円【大学生】700円【高校生、65歳以上】500円【中学生以下】無料 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。