写真展「うつくしきゼラチン・シルバー・プリントの世界」が中野坂上・東京工芸大学 写大ギャラリーで5月13日(月)から開催される。
写真は、これまでの歴史の中で、美術と複雑に絡み合い、科学技術とも深く関係しながら展開してきた。そして今、身近なコミュニケーションのツールとなったばかりではなく、アートの重要な表現手段の一つとなったといえるだろう。
技術史の側面から見ると、写真は銀塩だけでなく、プラチナ、鉄塩、顔料、染料など、さまざまな材料を用いて制作されてきた。そして今日、デジタル技術が発達して、インクジェット・プリントが主流になりつつある。その一方で、フィルムや印画紙の供給は狭まりつつあることも確かだ。
本展では、写大ギャラリー・コレクションの中からゼラチン・シルバー・プリントの魅力を最大限に感じられる作品約50点展示。ゼラチン・シルバー・プリントには、他の技法では味わうことができない表面の質感やグラデーションの深みがある。今回はプリントのクォリティに着目し、グラデーションの豊かな作品が選ばれた結果、国内外の有名写真家の作品が多数含まれることとなった。作品の内容も、風景、静物、人物、建築など多岐に渡る。
【出品作家】
エドワード・ウェストン、イモジェン・カニンガム、エドワード・スタイケン、ポール・ストランド、ウィン・バロック、マイナー・ホワイト、石元泰博、柴田敏雄、土門拳、中島秀雄、村井修、渡辺義雄など
タイトル | 「うつくしきゼラチン・シルバー・プリントの世界」 |
---|---|
会期 | 2019年5月13日(月)~6月30日(日) |
会場 | 東京工芸大学 写大ギャラリー(東京都) |
時間 | 10:00~20:00 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。