田凱は、かつて石油の産出で栄えた町が石油の産出量の低下とともに廃れていく光景と、そこで生活する人物を撮影した作品「生きてそこにいて」で第19回写真「1_WALL」グランプリを獲得。審査員からは芸術性の高いドキュメンタリー写真として、高く評価された。本展では、グランプリ受賞作品に新たに撮影した写真を加え再構成し展示する。
荒涼とした風景の中に佇む西洋風の彫刻、人気のない建物、新婚のカップルのポートレート、ベッドに腰掛ける青年の後ろ姿。故郷が少しずつ変化していく様子を、田は5年間にわたり、断続的に撮影し続けてきた。被写体から一定の距離感を保つように撮影された写真群は、ある限定された都市の記録に留まらず、普遍的な故郷の姿を映し出し郷愁を誘い、それと同時に盛衰を繰り返す世界のあり方をも表現しているかのよう。
なお会期中7月31日(水)には、美術批評家・沢山遼をゲストに迎え、現代美術の観点から本展を掘り下げてトークを繰り広げる。
タイトル | 「生きてそこにいて」 |
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会期 | 2019年7月23日(火)~8月24日(土) |
会場 | ガーディアン・ガーデン(東京都) |
時間 | 11:00~19:00 |
休館日 | 日曜、8月10日(土)~8月18日(日) |
URL | http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/19ph_dengai/19ph_dengai.html |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。